増本淳のレビュー一覧
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映画化もされた、新型コロナウイルスの初期、ダイヤモンド・プリンセス号における感染対策について、事実に基づき作品化した一冊。
未知のウイルスに戸惑いながらも、医師として果敢に立ち向かったDMATの苦悩と活躍をただ美化するだけでもなく、厚生労働相、受け入れ自治体となった県の職員、乗船していたクルーの活動、乗員との関係も具体的に描いています。そして、DMAT隊員と所属する病院との関係、隊員と家族の関係、世間の誹謗中傷にさらされる様子、マスコミとのやり取りなど、かなりリアルに描かれており、当時の緊迫感を感じることができます。最後のプロジェクトとして、愛知県の病院への移送が描かれており、一層の臨場感があ -
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映画に興味を持ったので、読んでみました。
コロナ禍が始まった当初の豪華客船ダイアモンドプリンセス号内の出来事を元に書かれた物語のようです。
コロナについての知識や対処法や効果的な薬剤等々が何も分からない状態の中で、DMATの方々と厚労省の方々と受け入れた病院の方々の、「今出来ることを今やる」という強い信念と行動であの日々は進んでいったこと、それがどれだけ過酷だったかを、今更ながら理解しました。事実は、この本以上に大変だっただろうと思います。
その間私達は、毎日の状況を新聞やテレビやネットによってしか知ることは出来ませんでしたが、果たしてそれが正しい情報なのか、偏った方向に誘導されてはいないか、 -
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熊本地震被災した際に、自衛隊の皆様とともに全国から支援にきてくれたDMATのユニフォームを見かけて心強いなあと思っていた。
まず映画を観て詳細を知りたいと思いこちらの本を読んだ。登場人物の背景や心情を再確認でき、二度目の映画鑑賞で見落としていた場面や新たな気づきが得られた。
突然の支援要請に対するDMAT側の葛藤と支援体制作り、クルーズ船内の混乱の様子、各種学会や受け入れもしくは拒否される中での関係機関の連携と厚労省との交渉、マスコミの偏重批判報道や印象操作、SNSでの取り上げ方などを、自分のなかでの断片的な記憶をすりあわせるように時系列に振り返ることができた。感染そのものの怖さよりも世間から -
Posted by ブクログ
※
最前線で未知の脅威と懸命に戦ってくれた
医療従事者、携わった多くの関係者の方々に
心からの感謝を。
コロナウィルスか猛威を振るった期間は、
余りにも濃く密度が高くて時間の感覚が
狂うほどだった。
徐々に日常が戻り始め、その生活が定着し
当たり前のことが当たり前に手に届く様に
なってきたけど、あれから未だ数年しか
経っていない。
その事実に驚かさせる。
不安と緊張に満ちた、神経を擦り減らす
毎日だったと振り返って思う。
あの時期を知っているから、あたりまえが
当たり前だと思えること、あたりまえだと
思える日常がすぐ側にあることを喜びだと
思える様になった。
ひりつくような緊張感と目 -
Posted by ブクログ
全部は読んでない(^_^;)
ただこの未知のウィルスに対してまだ正確な情報もないままダイヤモンド・プリンセス号に乗り込んだDMATの結城(小栗旬役)、局次長の仙道、隊員の真田、厚生省の役人立松らにはほんとうに頭が下がる。
思えば新型コロナはここから始まったんだものね。
連日TVでやってたけど、船内ではあの重い防護服で着脱に時間がかかるため、トイレもあまり行けなったそうでウィルスとの闘いとは別の苦労もあって読み応えあった。
そして携わった関係者に対する心無い言葉も、命懸けで立ち向かった人たちに、また同じような未知のウィルスが発生した時この反省は生かされるのだろうかとも考えてしまったよ。
映画化さ