若松邦弘のレビュー一覧
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その上の日,イギリスは議会政治のモデルのように習った。現実はそうではないことが,ブレア期から2010年代までの政治史としてレポートされている。小選挙区制のシステムが民意を反映しない現実(政党別の議員の数と得票率の乖離)と,選ばれた政治家は票のもととなる人口が高い都市部の有権者に目が行くために,二大政党のどちらが政権を担っても地方の有権者にとっては意志が置き去りにされた感を持ってしまう。おおまかに言えばこのような不満が,客観的にみれば得策でなさそうなブレグジットの背景にあったのだ。本では2020年頃までを扱っているが,その後もイギリスの政治は混迷を続けているように見える。選挙システムの問題が係わ
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ネタバレ20250929-1015 本書は、近年のイギリス政治に表面化しつつある新たな対立図式に注目し、その表出に至る2010年代末(一つの帰結としてはEU離脱)までの過程を、ブレア労働党政権(1997〜2007)の成立前後の状況から分析している。本書冒頭にはイギリスの地図と主要都市が表になっている。正直に言うとイギリスについては、どうしてもロンドンを中心に考えてしまうし、あとはスコットランドとアイルランド・・というようなざっくりしたイメージしかなかった。本書ではイギリスの地域性についても、マンチェスター、リバプールなどの北東部地域の鉱工業地帯と、南東側の農牧業地域、というように丁寧に説明している。
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Posted by ブクログ
イギリス現代政治史から、イギリス社会の分断の要因を解き明かした一冊。
ブレア労働党政権以降の30年で、政治の対立軸に従来の経済軸に加え、保守/リベラルの社会文化軸、ロンドン/地方の地域軸が加わった。新たに加わった軸は個人のアイデンティティに根ざすものであり、価値観による感情的な対立を引き起こす故、分断が深刻化しているという内容であった。
また、「ロンドンのエリート」は大衆の為の政治をしないと見做され、支持を失っていく過程から、政治家自体への不信感が高まっているのだと感じた。政治家は高い学歴と家柄を持つ者が多いが、彼らに対する感情的な不信感は、政治そのものへの忌避感、嫌悪感を生み、ポピュリス