中山容のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
翻訳がかなり読みにくい。おそらく、訳が変わればもっと章ごとの独立性もみられる(現翻訳だと似たような内容がなぜかズルズルと章を分けて綴れられているように読める)だろうし、それぞれの登場人物の人柄や考え方も掴みやすくなると思う。
ただ、最後の最後でガツンとくる文章が現れる。そして、その言葉たちと出会うことで、前述した読みにくい部分の自分なりの解釈に手が届くように思える。
最後の辻山さんの文章もよい。
スモールビジネスが時代を超えて繰り返される意味、試されている私たち人間の「自由」の在り方、捨てられない理想と立ちはだかる現実をどう乗り越えていくのか。
総じて読めて良かった本ではある。