エイミーチュアのレビュー一覧

  • 獄門橋

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    ネタバレ

    2025年の34冊目は、エイミー・チュアの「獄門橋」です。素晴らしい作品だと思います。
    舞台は、第二次大戦中の1944年のカリフォルニア州バークレーです。主人公は、市警の刑事アル・サリヴァンです。〈クレアモント・ホテル〉の一室で、フランクリン・ルーズベルトと大統領選を争ったウォルター・ウィルキンソンが殺されます。たまたま事件直前にホテルに居た事も有り、サリヴァンが捜査の指揮を取る事になります。
    事件は、カリフォルニアの名家ベインブリッジ家や蒋介石夫人のマダム・チャンが絡み、複雑な様相を帯びて行きます。一人として正しい証言をしない事件の関係者達に捜査の行方は、二転三転とします。
    私立探偵風でも有

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    2025年09月24日
  • 獄門橋

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    オリジナルタイトルは『THE GOLDEN GATE』。邦題は『獄門橋』。編集さんが横溝ファンだったのかしらん。そうではなくて、という編集部による解説が巻末についている。本筋の謎解きの背後に戦中(戦前、戦後も変わらないけれども)アメリカの有色人種への偏見が垣間見れるが、時にそれが前景へ。案外それこそを書きたかったのかも。wikiによれば、筆者は中国系フィリピン人の家庭に生まれたとある。

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    2025年08月21日
  • 獄門橋

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    1944年、カリフォルニア州バークレー。大統領候補ウォルターが暗殺された。容疑者はサンフランシスコ有数の名家ベインブリッジ家の娘たち三人。刑事サリヴァンは現場のホテルで、14年前にも同じ家の少女が不審な死を遂げていたと知る。二つの事件のつながりを追うサリヴァンだったが、市警本部長の圧力や、ウォルターと関係のあった?介石夫人の介入により捜査は難航する。事件の鍵は、容疑者たちの祖母ジェネヴィーヴが握るというが…。終戦間近のアメリカを舞台に描く、謎解きの妙味と緊迫感に満ちた警察小説。

    ミステリとしての魅力もあるが、歴史小説として味わった。日系アメリカ人収容所については、かつて観たアメリカ映画「愛と

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    2025年06月28日
  • 獄門橋

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    1944年のカルフォルニア、まさに日本との戦いの最中に大統領候補者の殺人事件が起きる。担当するのはメキシコとのハーフのアル刑事。容疑者は街の大富豪の3人の孫娘。アルの視点、孫娘の祖母の視点、10年以上前の事故との視点から描かれる。
    貧富の差、共産狩、民族間の差別や、アメリカとの戦争前にロビー活動で日本への憎悪を喧伝した蒋介石夫人の描写などノンフィクションに思える背景での捜査活動がリアル。歴史ミステリーとしても秀逸だった。

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    2025年06月03日