杉山晃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごく不可思議な小説で、構成が最初良くわからず、物語世界に入っていくまでに時間がかかりました。
解説を先に読めばよかったかも知れない。
途中からどんどん惹きこまれていって、死者が語るのも気にならず、登場人物それぞれの話しぶりや人柄もわかってきて、勢いがつきました。
土地勘がないので、そのあたりの自然、たとえば蒸し暑さや風の音を想像するのも難しいのだけれど、映像が目に浮かぶような感じで、なんだか違う世界に連れて行ってもらえたような。
描写が詳しいわけでもないのに、映画的な作品に思えました。
ラテンアメリカ文学の多くは、独自のカトリック信仰が底辺に流れているので、その部分を理解できないと物語 -
Posted by ブクログ
1955年発表。メキシコの小説家、フアン・ルルフォ著。父ペドロ・パラモを探しに母の故郷コマラを訪れた主人公は、死者達のささめきに呑まれていく。七十の断片で構成され、時系列が激しく前後し、死者の会話が入り乱れる。
不思議な小説だった。まずストーリーは、はっきり言って一回読んだだけではよく分からない。解説と照らし合わせながらもう一度読み返してみると大体の内容は掴める。しかしむしろ、この小説はストーリーではない部分に核がある気がする。淡々とした断片の配置が生み出す浮遊感、まるで当然のことのように交わされる死者との会話、簡潔で不可思議な詩的表現などから醸される雰囲気。円環的なストーリーのせいでもあ -
Posted by ブクログ
有名な映画の掌編的な原作だったんですね。浅学にしてその映画も知りませんでした。
貧しい田舎町に暮らすディオニシオが一羽の軍鶏を手に入れたところから彼の人生が変わる・・・ということなんですが。この手に入れた黄金の軍鶏がーと思っていたら割にあっさりと死んでしまう。まあそれによって有力者とのコネクションとかいろいろ手に入れて美女とともにのし上がって・・・最期には。。。
非常に文学的なのかもしれませんが、いまひとつ面白さみたいなものを感じにくかった。映像化したものを見たらまた違ったんだろうか?あるいはもっとこう、ボリュームのある文章だったら?絵で言えばスケッチくらいのあっさりした文量ではあるから・