岡本真帆のレビュー一覧
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ネタバレ・才能は呪いもしくは祝福と呼ばれあなたが切り開く闇
・みんなが心の中で密かに望む「見たいもの」と、映画だからこそ表現できる「誰も見たことがないもの」。その両方をバランスよく持つ映画はそう多くはない。
・「好き」である対象だけを見つめて言葉にしようとすると、だんだんわからなくなって、迷子になってしまうことがあるかもしれません。そんなときは比較対象を持ち出して、その違いについて整理してみるのをおすすめします。
・それぞれが好きなお酒を手に持って、乾杯をする。みんな嬉しそうに目を細めている。その光景が、雰囲気が好きだ。みんながんばってきたんだな、この日に辿り着くために乗り越えてきたいろんなもの -
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彼女の作品の中のひとつに、私が好きなこんな歌がある。
平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ
この人は、きっとお酒が好きなのだなと感じ、興味をもった。
だから、好きなものを語るこのエッセイに、お酒の章を見つけたときは嬉しくなった。
これは酒飲みの話が読める!と楽しみに読み始めたら、意外な結末だったけれど、彼女らしさが滲んでいて、気持ちの良いものだった。
その流れで、次章の短歌について読むと、ビールの歌が誕生した経緯が書かれていた。
彼女の好きな、″お酒″だったのだとわかり嬉しくなった。
そんな彼女らしい好きと、それにまつわる短歌が味わえる、心満たされるエッセ -
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その愛は、短歌になるのを待っている。マンガ、映画、犬、グミ、ぬいぐるみ、短歌・・・歌人・岡本真帆が愛する様々なものをテーマに、短歌とエッセイをつづる。
岡本真帆さんは今一番推している歌人である。水上バスで心をぶち抜かれて以来新作を楽しみにしていた。やっぱりいいなあー語彙力がなさすぎて表現できないけど、リズムが良いというか、ぽんぽん跳ねるような、でもふっと沁みる言葉たち。つぶやくと情景が浮かぶし何ならショートストーリーくらい作れそう。岡本さんの大好きなものが綴られていて、半分以上知らない作品だったので、完璧には入り込めなかった。今度読んだり見たりしたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今流行りの映画やキャラクター、マンガなどをテーマにした短歌が紹介されていてとても新鮮でおもしろかった!
短歌はとても綺麗でおしゃれな文学だと思う。
何気ない日常のワンシーンが、ちょっとセピアに切り取られた写真のように浮かんでくる。
個人的には「花を買うこと」「犬」「ぬいぐるみ」「酒」あたりがとてもよかった。
わかる〜って感じ。
特に花を買うことが好きだったかな。
日常と短歌って相性抜群だよね。
そして、この本エッセイパートもとてもおもしろい。
こちらは「ぬいぐるみ」「酒」「スピッツ」が好きだった。
物事の捉え方が細やかだし、すごく心に浸透するような感覚。
短歌が作れる人の文章ってエッセイも -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者の好きなものひとつひとつをテーマに短歌とエッセイをまとめてある本。「好き」を手にとってゆっくりと撫でながら話をしているような感じで、その丁寧さに読んでいると和む。スピッツとかスキップとローファーとか女の星の園とか、私も好きなものがいっぱいあってうんうんと頷けるところもたくさんあった。グミの「小さく紙吹雪舞う」一首とか、スキップとローファーの「かさぶたに染みる優しさと勇気」とか。
好きなものの一環ということで短歌の作り方についても少し書いてあって、自分でもちょっとやってみたいかもと思った。日常の一瞬のきらめきをことばにして切り取ることが出来るなんて、とても素敵だ。