お笑い芸人もとい大の鉄道ファンとして知られる著者が長年妄想してきた架空の鉄道会社を本気で突き詰めた一冊。序盤は「確かにこの駅とこの駅が繋がってると便利だなぁ」と微笑ましく読めるが、本物の東急電鉄の社員(広報だけでなく現場の人たち)や交通経済学の専門家に話を聞きに行く辺りからどんどんガチになっていくw日本の都市部では鉄道と街が密接に関わっていることが非常によく分かる。もはや都市開発についての書籍。個人的には「丸ノ内線の銀座駅は銀座線や日比谷線と離れて少し不便に感じませんか?」から明かされる背景がめちゃくちゃ面白かった。