息子夫婦が継がなかったじいちゃんの田んぼを、
気合いで勉強して高専から東大に編入した孫がUターンして継ぐ!
前半は東大卒の肩書がメイン。
裕福ではない米農家、あとを継がなかった親も高卒という家庭環境で、
いかにして東大に入り、卒業したか。
高専5年のあと2科目の試験で東大3年に編入できる、なんて初めて知った。
しかも、大学3年を2回やらなくてはいけない、という不思議な仕組み。
なので実質一浪で東大卒になったと。
中盤はコメ農家を継ぐまで。
どんぶり勘定赤字垂れ流しの米作り、このままでは廃業やむなし、
というところを、昔は田んぼのどろも嫌い虫も嫌いだった孫が、
その景色を、田んぼを残したい、と一念発起して継ぐことにした。
そもそも卒業後会社勤めもせず、学生時代バイト替わりにやっていたSNSによる販売も行き詰まり
考えた末の決断。
継ぐからにはいろいろやらな。どんぶり勘定をやめ、調べ、
SNSで販路を作り、、、
何より近隣の田んぼ仲間と仲良くし、、
しかしYoutubeの撮影などしていると、「働け‐」といわれてしまい、、
後半はSNSが中心、かな。
そもそも年収15万の米農家、彼の生計はSNSの収入によってなんとかなってた、
というからすごい。
そんなに稼げるものなのか?
だからアクセス数欲しさに、バズルために、突飛な行動に出るのかね。
彼の場合はそうではなく、まじめな取り組み、しかしトラクターの運転、なんてのではなく、
しっかり台本を考え、労力をかけ撮影し、ヒットしたという。
米農家の本、というと私が日本酒「喜久酔」に出会うきっかけを作ってくれた松下米の
松下明弘さんの「ロジカルな田んぼ」だが、
それとはまったく趣の違う、東大とSNSを絡めた本だった。
若い人がこういうアプローチで日本の農業にかかわるのはすばらしいことだ。
第1章 農家にならないための努力
第2章 東大生活とビジネス経験
第3章 農業への挑戦
第4章 デジタル世代の新しい農業