あらすじ
「じいちゃんの米を守りたい」廃業寸前の米農家を継いだ東大卒の26歳。
SNSアカウント開設後、3カ月で総フォロワー数が20万人を突破。
じいちゃんの米、そして日本の食を守るために奮闘するリアルストーリーの書籍化!
かつて、農業経営に苦しむ祖父の姿を見ていたから、「農家にはならない」と決意して、東大へ進学した。
将来は大企業に就職して、安定した道へ進みたいと考えていた。
そんな矢先、実家の農業が廃業の危機にあることを知った。――じいちゃんの米が、絶えてしまう。
農業を継ぐ条件は年収15万。農業経験はゼロ。
でも、諦めたくない。じいちゃんの米を守りたい。東大卒の26歳は、じいちゃんの田んぼを継いだ。
熱い思いがSNSを駆け巡り、やがて日本の食卓を、農業の未来を変えていく。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
息子夫婦が継がなかったじいちゃんの田んぼを、
気合いで勉強して高専から東大に編入した孫がUターンして継ぐ!
前半は東大卒の肩書がメイン。
裕福ではない米農家、あとを継がなかった親も高卒という家庭環境で、
いかにして東大に入り、卒業したか。
高専5年のあと2科目の試験で東大3年に編入できる、なんて初めて知った。
しかも、大学3年を2回やらなくてはいけない、という不思議な仕組み。
なので実質一浪で東大卒になったと。
中盤はコメ農家を継ぐまで。
どんぶり勘定赤字垂れ流しの米作り、このままでは廃業やむなし、
というところを、昔は田んぼのどろも嫌い虫も嫌いだった孫が、
その景色を、田んぼを残したい、と一念発起して継ぐことにした。
そもそも卒業後会社勤めもせず、学生時代バイト替わりにやっていたSNSによる販売も行き詰まり
考えた末の決断。
継ぐからにはいろいろやらな。どんぶり勘定をやめ、調べ、
SNSで販路を作り、、、
何より近隣の田んぼ仲間と仲良くし、、
しかしYoutubeの撮影などしていると、「働け‐」といわれてしまい、、
後半はSNSが中心、かな。
そもそも年収15万の米農家、彼の生計はSNSの収入によってなんとかなってた、
というからすごい。
そんなに稼げるものなのか?
だからアクセス数欲しさに、バズルために、突飛な行動に出るのかね。
彼の場合はそうではなく、まじめな取り組み、しかしトラクターの運転、なんてのではなく、
しっかり台本を考え、労力をかけ撮影し、ヒットしたという。
米農家の本、というと私が日本酒「喜久酔」に出会うきっかけを作ってくれた松下米の
松下明弘さんの「ロジカルな田んぼ」だが、
それとはまったく趣の違う、東大とSNSを絡めた本だった。
若い人がこういうアプローチで日本の農業にかかわるのはすばらしいことだ。
第1章 農家にならないための努力
第2章 東大生活とビジネス経験
第3章 農業への挑戦
第4章 デジタル世代の新しい農業
Posted by ブクログ
・うちは米とサラリーの兼業農家です。この本を読んで米農家一本で生きていく気持ちがみなぎるのと難しさの両面を感じました。
・利休農園の今後が楽しみになる締めでした。
・今の農業をしっかり分析し、やるべき事、こうやったら上手くいくだろうを考えられており、農業以外の場面でも参考になります。
Posted by ブクログ
若い人の挑戦を応援したいと思う。
30年以上前、私が小学生の頃から、日本の食料自給率が低いと言われていたと思う。
あれから今まで、国は無策だったのでしょうか?
そうだったんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
Instagramで流れてきてフォローした米利久(こめのりきゅう、と読むらしい)さんの本。
タイトル通り、東大卒で田舎のじいちゃんの廃業寸前の米作りを継ぐ経緯、SNSの舞台裏などについて書かれている。
別に転落話ではなく、SNSも戦略的に活用していて頼もしい。きっと米作り、販売戦略なども軌道に乗るだろうと思わせる堅実さがある。
SNSで発信することが普通というか、戦略的に使える時点で既に若者。今はそういう時代なんだなぁ、と自分が急にババアに思えたのでした笑。
予想以上のことは書かれていなかったので、星1つマイナスです。