粕谷知世のレビュー一覧
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なんだかとてもよく分かる気がする。
真剣に生きるということ。
真剣に生きるというのは実は辛いことだ。
人は、常に真剣でいることは難しい。
真面目でいようとすると、真剣になれない時の自分を責めてしまうこともある。
主人公と私は同じ年。
なんとなく主人公と自分が似ているとさえ思った。Posted by ブクログ -
読み終わって、タイトルの秀逸さに唸った。
ほぼラストまで読んでるのが苦痛で、主人公伊吹の周りからの影響のされやすさと、視野の狭さというか、固執した思想とか…伊吹にモヤモヤしっぱなしだった。
でも彼女は彼女なりに考えていて、影響を受けながら少しずつ前に向って歩いている、三歩進んで二歩下がるみたいな速度...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルに惹かれて読んだ本。
ノストラダムスの予言に怯えた少女がその後どう生きたかを描き、人生とは何かを作者なりに伝えた本。
ノストラダムスの反論やいくつか出てくる宗教に対する反論など、作者の考えが如実に表れて、「なるほどね。」と思いながら読むことが出来ました。
共感できる部分も出来ない部分もあると...続きを読むPosted by ブクログ -
「ノストラダムスの大予言」は中学生の頃にやっぱり熟読したけれど、この作品の登場人物のように「世界が終わる」と思い詰めたりはしなかった。そこがピンとこないので、登場人物の言動にたびたび無理を感じてしまった。しかし、自分が周りとしっくりこない、そんな時期、特定の思いや感じ方にとらわれて苦しい思いをする、...続きを読むPosted by ブクログ
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この小説は、久々に私に大きなインパクトを与えてくれました。
ここで描かれているストーリーは決して読んでいて心地の良いものではないのに、
ラストは実に感動的です。
著者の書き下ろしだそうですが、東日本大震災を経て感じたことを
一息に書いたのではないかと想像するくらい、
文章に‘熱’を覚えました。
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前半、無理かもしれないなと読むのをやめようかと思いつつ、どう終わるのか知りたくて読み進め、結局最後まで興味深く読めたのはやっぱり作家さんが上手なのかな。
それにしても、前半は特に、気持ちがザワザワしてなんとなく不安感を感じる本だった。Posted by ブクログ -
人に影響されやすい主人公・伊吹。ノストラダムスの大予言を信じて、破滅を回避するためにたくさん勉強して何か世界を救う役に立つような人間にならなくちゃ、と真剣に言っていた親友は高校に入って間もなく死んでしまい、その喪失から立ち直れないまま大学生になる。なりゆきで入ったサークルで、大予言を信じる根拠をこと...続きを読むPosted by ブクログ
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1999年、7月……あの予言どおりには、世界は終わらなかった。私はまだ生きている──。
ノストラダムスの予言を知った私と瑞恵は、「世界を救うために全力を尽くす」と誓った。「今でも世界が滅びるって信じてるの?」――世界は今この瞬間も、終わり続けている。私の命はいつだって死へと向かっている。それでも、...続きを読むPosted by ブクログ -
ノストラダムスの予言通り1999年に世界が終わると信じてしまった1969年生まれの少女が「その時」を超えるまでの物語。
小学生時代は親友と共に世界を破滅から救おうと考え、高校時代は親友との距離に悩み、大学では「世界救済委員会」のサークル内で人間関係に悩み、社会に出てからも自分と世界との関係の狭間で揺...続きを読むPosted by ブクログ