シャン・ノリスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アメリカや欧州で家父長制的な白人男性至上主義を維持したい極右勢力が白人の絶滅を喧伝し、どのように女性(特に中絶の権利)、移民、LGBTQ+を攻撃してきたか、詳細にまとめられている。
参政党の登場とそれに影響される自民党など、今の日本の極右勢力の台頭とアジェンダの右傾化に通じる部分がある。
リーマンショックで露呈した新自由主義的な経済の限界と絡めて論じていたのは興味深かった。政府はその時その時の都合で女性に生産労働か再生産労働(もしくは両方!)を押し付けようとする。本書では解決策は提示されていないし、そもそもそんなものがあるかどうかも怪しいが、人権やSRHRの概念を知っている以上、それらがなかっ