橋本順光のレビュー一覧

  • 欧州航路の文化誌 寄港地を読み解く

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    ネタバレ

    幕末から明治以降、近代日本を作り上げてきた多くの人々が、学び、刺激を受けた欧州。
    まだ、英国が世界を制覇し、日が沈むことの無い大帝国を気づいていた時代。

    その欧州に、自国の船で定期航路を持つことは、日本の近代化の象徴であった。
    その航路について、成立までの過程と、寄港地について多く残された旅行記(多くの場合は官費ででかけているため、報告書でもある)の実例をひいて、当時の姿を描き出している。
    現在の商船の運行(荷役を行い、速やかに目的地に到着し、また速やかに荷役を行い、最速のルートで次の寄港地に移動する)とは異なる時間の進み。
    多くの著名人たちがみた当時の船旅の世界は非常に興味深かった。

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    2017年05月18日