【書籍の要旨】
実質賃金が上がらない、むしろ下がっていく中、
如何にして資産を築き上げていくか?といった
著者が学んできた内容を1冊にまとめた本。
シンプルに言ってしまえば、
収入を増やす(まずは本業で)
支出を減らす(固定費から)
投資で増やす(労働力以外を活用して)
の3つを守りつつ、資産が増えても
むやみに固定費を上げていかないようにする
といった当たり前といえば当たり前だが、
愚直に取り組むことが大事。
また、金融に関する知識についても
一見同じことを聞いている、見ているだけでも
その中の一部変わった部分を常に追い続ける
といった知識のアップデートを欠かさないことも
重要だと述べてくれている。
【主なトピックと学びになったこと】
・とにもかくにも本業で給与アップを狙う
本業でも稼げないのに副業で稼げるわけではない。
まずは本業でチャレンジをして、
給与を上げるところから始めること。
それでも給料が増えないなら環境を変える。
・デジタル領域の人材不足
2030年には45~80万人が不足すると言われている。
・Youtube単体で生計を立てる目安
チャンネル登録者数10万人以上
・ふるさと納税の30%ルール
消費者向けの小売価格ではなく、自治体の仕入れ値
に対するレートのため、スーパーで買う量よりも
ふるさと納税の返礼品のほうが多くなる。
・日本の家計の金融資産内訳
株式投資:10%、投資信託:5%
というのが現状で、まだまだ現金が50%超を
占めている。
・iDeCoの取り崩し戦略
退職所得控除の枠で受けられるだけ受け取り、
残りを年金で受け取る。
また、企業からの退職金もある場合は、
先にiDeCoを受給して5年後に退職金を受け取ると
税金が少なくて済む。(退職控除5年ルール)
※2024年時点の話なので変わるかも。
・相続税対策が必要なのは10人に1人程度
そもそも、基礎控除として
3,000万+600万×法定相続人の数
があるので、上記をオーバーしない限り対策は不要。
・合法範囲内での相続税対策
①年110万以下の財産を贈与
死亡前の7年以内の被相続人への贈与除く
②30歳未満の子や孫の教育資金として
1,500万円を贈与
③18歳以上50歳未満の子や孫の結婚・子育て資金
として1,000万円を贈与
④子や孫に住宅資金として住宅のスペック次第で
1,000万円または500万円を贈与