篠原誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
モンゴル800のボーカル「キヨサク」が作詞を務める「想うた」が題材となった小説。
歌を基点とした小説は新しい分野ではない。ただ、「想うた」の奏でる世界観は、狭いながらも多くの人の心にクリティカルな印象を与えるものが多い。
その中でも「姉妹を想う」は別格だ。
『二人の違いが 差に見えて』
みんな違ってみんないいとか、十人十色とか、そう言うことはみんな分かっている。分かっていることだから、わだかまりの晴れない自分が幼く未熟だと感じてしまう。そういう歯痒さをたった一行の歌詞で表現してしまうのが、キヨサクの恐ろしさだ。
本編は、歌詞のストーリーが繋がるように構成されていて、その繋げ方も違和感