アントニオ・カルモナのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ悲しみという怪物からパパと自分を守れ。
エリーゼは日本人でピアニストのママとフランス人で調律師のパパとの間に生まれ、8歳でママを亡くした。ママがいなくなってから、パパは日本語を禁じ、ママを思い出させるものをすべて処分したり封じたりしてしまう。ある日、ママの母であるソノカおばあちゃんがやってきて——。
家族を事故で失った悲しみにパパは捕えられてしまっている。それの怪物を大蛇丸としたのにちょっと笑った。そうだね、支配されそうになるよね。突拍子のないステラの言動は、それだけにエリーゼの心にまっすぐ届く。おばあちゃんの強さも素晴らしい。パパの回復を待てるエリーゼが本当に素晴らしい。
好きなものに -
Posted by ブクログ
ネタバレパリに住むエリーズのママが亡くなってから、パパは心を閉ざしている。
二人の腫れ物を触るような、ひっそりした暮らしに、
日本からおばあちゃんがやってきて・・・というお話。
連作短編集みたいな感じ。
タイトルは、日本人のおばあちゃんにまつわるのだけれど、
「おばあちゃん」の印象が残らない。
むしろ、パリにおける日本文化の捉え方がクローズアップされているようで
そちらに意識がいってしまった。
本文にも、やたら注がふられ、ほぼ日本語の説明w
フランス人読者に向けて書いているんだからあたりまえ。
そこがおもしろくもあり、面倒でもあり。
若い人の文章だなぁと、エリーズのおばあちゃんより、
少し若い「