イム・キョンソンのレビュー一覧

  • リスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまち

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    ネタバレ

    母は以前に、そして最近父を見送った後、かつて自分と若かりし両親たちが過ごしたリスボンの地に娘のユンソと共に降り立つ 著者自身はあまりにも幼い時のことで多くを覚えていない中で、その欠片に触れたり、思い出深い場所を訪ねて、今の自分自身よりも若かった頃の父と母に思いを馳せる 寂しさを常に纏った文章で綴られるリスボンの街並み、人々はそれでも温かく優しい 最後のフライトの朝日に照らされた娘の頬にそっとキスをするシーンはあまりに美しく、その光景が目に浮かんでくるようだ

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    2025年02月23日
  • リスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまち

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    静かでゆったりとした文章表現が素晴らしい。翻訳者の力量もあるに違いない。親、娘との関係を見つめ直す著者の姿が印象的だが、リスボンに行きたくなるような風景描写も秀逸。久々のエッセイだったが読み応えがあった。巻末の写真も余韻に浸れてよし。

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    2024年09月20日
  • そっと呼ぶ名前

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     設計事務所「コード・アーキテクツ」で働く建築士のスジンは、休日出勤で出社したある日、オフィスビルにある室内庭園の造園作業に来ていたハンソルと偶然出会う。ハンソルはスジンに一目惚れするが、スジンの心には長年思いを寄せてきた建築士の先輩・ヒョクボムがいた。8歳年下のハンソルは、まっすぐで透き通るような愛情をもってスジンに近づいてくるが、スジンは距離を置こうと努力する。けれど、過去の傷によって心に壁を築いているヒョクボムとの関係に孤独を感じていたスジンは、ハンソルのひたむきな愛に次第に心を揺さぶられていく。

     ハンソルは28歳の造園業者。スジンは36歳の設計事務所勤務。ヒョクボムは44歳の設計事

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    2025年12月23日
  • リスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまち

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    著者とその娘と著者の亡き両親とのリスボン滞在記。筆致の巧みさにより、リスボンの魅惑的な情景が脳裏に鮮やかに描き出された。また著者の内省的で繊細な感性が色濃く反映されており、その陰影のある語り口に深く惹きつけられた。

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    2025年07月04日
  • リスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまち

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    自身が10歳の時に両親と暮らしたリスボンを、10歳になった自分の娘と訪れたキョソンさんの12日間を綴ったエッセイ。
    住んでいた町やマンション、子どもの頃よく遊びに行った海、父親が通っていた大学、家族で親しくしていた人。自分の思い出と10歳の娘の心情を、淡々と表していて良かった。

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    2025年11月30日
  • ホテル物語 グラフホテルと5つの出来事

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    閉館間近のクラシックなホテルを舞台にした5つの短編を収録した連作短編集

    閉館間近のホテルという面白そうな設定がそれほど活かされていないかなと思うところもあったけれど、どの作品もちょっと影を感じる哀愁ただよう人間模様を描いていて、面白く読むことができました。

    全体的にちょっとドライな雰囲気のある書き方で、感情移入して読むというよりかは、映画のような感じでその場面を遠くから眺めているような感覚で読んでました。

    収録作品で一番好きだったのは「フランス小説のように」かな。

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    2024年12月18日