渡邊渚のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アナウンサーとして順風満帆に見えた著者が、病や心の傷と向き合いながら、自分自身を取り戻していく過程を綴ったフォトエッセイです。
華やかな写真集のように見えますが、印象に残るのは笑顔よりも、その裏にある苦しさや、もう一度自分を取り戻そうとする強さでした。
生きづらさや病と向き合う言葉はかなり率直で、読んでいると軽い気持ちでは受け止められない部分もあります。
綴られる言葉には、将来への不安や孤独、思うように生きられない苦しさが隠されることなく書かれていて、そのギャップがかえって生々しく、単なるタレント本とはまったく違う読後感がありました。
特に印象に残ったのは、前向きな言葉で無理に自分を励ますのではなく、弱さや傷ついた自分を認めながら少しずつ前へ進もうとしている姿です。
読んでいるうちに、頑張ることよりも、立ち止まることを許す勇気の方が難しいのだと感じました。
これは闘病記でも成功談でもなく、“壊れてしまった自分とどう付き合いながら生きていくのか”を静かに問いかける一冊でした。
読み終えた後には、「元の自分に戻る」のではなく、「今の自分で生きていく」という言葉の重みが心に残りました。 -
Posted by ブクログ
女子アナという華やかさのなかで、権力勾配の圧力のなかひたすら自分を殺して邁進してきた生真面目な著者が、事件をきっかけに接触障害>入院>自殺行動>精神科へ転院。PTSDと診断される。退院後徐々に回復し健康を取り戻すまで、冷静な自己分析で綴られていた。食事が取れないと、筋力が衰え、歩くことも、箸を使うこともままならなくなることについての描写があり、この人は医療の支援がなかったら死んでいただろうと思わされた。
同様の経験をした人の多くが、声を上げることによる影響を恐れ沈黙するなか、勇気を出して行動したことは尊敬に値する。この本は自己の尊厳を見失っても再起できるという希望を与える一冊となると思う。 -
Posted by ブクログ
大変だったんだな、と思う。
その一方で、ある程度(かなり)恵まれた出自ではある。(その経歴から、入院された病院も想像できる。そして、なかなかそこには入院できない)
ファンの立場で読んでいないので、グラビアページはかなり(いろいろな意味で)辛いものになりました。
エッセイ部分には、共感しながら、ベースにある著者の芯の強さを感じました。
私自身の参考にはならないけれど、世の中にかなり大きな一石を投じたことは間違いなく、将来は政治家になるかも…などと想像。
間違いなく、読む人により賛否に大きく振れる一冊。そういう意味で、問題作。
読んですっきりしました。
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