服部孝洋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大学の講義を受けているような感覚で読み進めました。
読者へ実務担当者の視点を提供し、時には証券会社のトレーダー、時には日銀国債業務担当、財務省理財局担当と立場を変えた考え方を提供してくれて、実務者の意図、思惑も含めて丁寧に解説してくれます。
最近、超長期債の利回りが上昇しているニュースや、大手生保の慎重姿勢が報じられたりしていますが、なぜ生保の動向が注目されるのかなど、金融関係のニュースがわかるようになってきました。
門外漢にとっては少し難しい内容ですが、難しい仕組みを可能な限り分かりやすく説明してくれています。
金融関係の脱初心者本だと思います。
読んで良かった。
筆者のSNS(note -
Posted by ブクログ
日本の公的債務残高が、GDP対比250%を超えていることは、様々な形で取り上げられています。本章では日本国債市場に関して、初学者にもわかりやすく解説しています。国債の発行を担う財務省、マーケットメーカーである証券会社、投資家である日銀、銀行、生保、そして外国人、それぞれの市場参加者の背景や意図による国債市場のダイナミズムが平易な文章で書かれており、一気に読んでしまいました。
日銀のマネタリーポリシー、日本国債特有の60年償還ルール、国債とレポ、スワップレート、短期金融市場、日本円の金利市場に関する基本的な知識が得られるため、一読するメリットを感じる方も多いのではないでしょうか。
筆者は金融 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日銀のレポートは詳細。年4回の展望レポート、金融システムレポート、各年度の金融市場調節。
フォワードガイダンス=日銀が望む方向に予測を誘導すること。植田総裁が審議委員時代に導入した。
マネタリーベースは狭義の貨幣。民間銀行の預金や現金を合計したものはマネーストック(マネーサプライ)。
日銀は長期金利をコントロールするために、10年物国債を無制限に購入した=指値オペ。
銀行は短い期間で調達(低い金利)して、長い年限で貸す(高い金利)。金利のスワップ。
アセット・ライアビリティ・マネジメント(ALM)は銀行のリスク管理の基本。負債と資産の年限が乖離しないようにする。
バーゼル規制には自己資本比