市川裕文のレビュー一覧

  • シルバーサーファーパラブル

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    フランスのバンドデシネでも活躍していた巨匠・メビウスが手掛けた珍しいコミックス・シルバーサーファーの邦訳。
    ギャラクタスとシルバーサーファーという定形の組み合わせの中で、少し役回りを変えてあげることで教訓めいた話を展開するのに成功している。人々を啓蒙する、という形のヒーロー像は新鮮でとても興味深かった。色彩が鮮烈ではないアートがそこに効いている。
    メビウスというアーティストを大きく扱う分、コミック部分以外の資料も多い。また、シルバーサーファーのオリジンを語る話も同時に掲載されている。アメコミそのものとしても、シルバーサーファー作品としても資料価値は十分。どこかに興味があったら持っているべきだ。

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    2018年02月06日
  • マーベルゾンビーズ

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    みんな大好きめりけん国ヒーローの皆様がほぼ全員ゾンビになってしまい、かつての仲間を食べたりあらぬ所がちぎれ飛んだりしまくりしかも救いが無い系の話、という内容から何処のパロディ系同人誌かと思われる所だが公式。めりけん国は心が広いね。数少ないゾンビ化していないキャラであるマグニート様がなんとかしてくれるに違いない!と思わせておいてあっさり■■■■■■■■たり、同フォージがこの時点で登場という事はお得意の機械でなんとかしてくれるに違いない!と思わせておいて■■■■■■■■たり、まさかの展開だ愉快愉快。あと巻末の「昔の表紙絵をゾンビパロにしてみました」頁が格好良すぎる。

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    2012年05月24日
  • マーベルゾンビーズ

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    作者のロバート・カークマンの言葉を借りれば「こいつは酷い、酷すぎて素晴らしい」作品。何気にゾンビが主役のゾンビ作品って珍しいよね。ヒットしたホラー映画がシリーズを重ねていくにつれてどんどんしょぼくなっていくのを踏襲した2以降の続刊の翻訳も期待したい。あと投げ込みの解説チラシが何気に主要なマーベルキャラの紹介になっているのもポイントが高い。

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    2012年05月03日
  • マーベルゾンビーズ

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    うわあもう最低!(ほめことば) ゾンビパロディ、マーヴル世界のパロディとして素晴らしい完成度で、人気も納得。表紙絵も苦笑&眼福。

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    2012年04月08日
  • マーベルゾンビーズ

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    ネタバレ

    ご存知通り、マーベルコミックのヒーローの世界は繋がっています。
    とうとう今年はスーパーヒーローたちのチームの映画「アベンジャーズ」が公開されます。
    楽しみでございます。

    またマーヴェルの世界は一つだけでなく、パラレルワールドがある事も公認されているのです。
    ちなみにこの地球は「アース616」。

    そして「アース1610」では「アルティメット」シリーズが展開されていました。
    一時は日本でも新潮から「アルティメット」の邦訳出ていたのですが、頓挫してしまいました・・・
    その「アルティメット・ファンタスティック・フォー」。
    「クロスオーバー」編。(邦訳は無いのでネットから色々情報を)
    「異次元か

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    2012年02月22日
  • マーベルゾンビーズ

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    ゾンビと化した5人のマーベルヒーロー、ジャイアントマン、アイアンマン、ハルク、ルーク・ケイジ、スパイダーマン。マグニートー、ギャラクタス、人類を喰い尽くした彼らは、さらなる獲物を求め、宇宙の彼方に去った。
    それから40年、ついに宇宙の全生命を腹に収めてしまった彼らは、再び、故郷である地球を目指す。40年ぶりの帰還の理由とは果たして…?おなじみのマーベルヒーローがゾンビと化す―そんな驚愕の設定で読者の度肝を抜いた大ヒットシリーズ。
    「アルティメッツ」などで、スーパーヒーローの人間性をえぐり出したマーク・ミラーの原案だけに、それぞれのスーパーヒーローの特徴を元にブラックなパロディにした描写(メイお

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    2022年12月18日
  • ミラクルマン BOOK1:ドリーム・オブ・フライング

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    ムーア流の人の悪さと主人公いじめ、あともちろん再構築の腕の冴えはデビュー時から一級品。唐突に別エピソードが挿入される展開もむしろ野心的めいて楽しいけど、ミラクルマンのコミックが全100ページというのは寂しい。

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    2015年01月16日
  • マーベルゾンビーズ

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    ひでぇは、これは。
    まあ、ゾンビっていうのは、そんなもんなんだろうけども。

    なにがひどいって、喰った後、理性が戻るという設定がひどいです。
    でも、楽しいといえば楽しい。

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    2013年10月16日
  • マーベルゾンビーズ

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    史上最強の問題作として有名な「マーベルゾンビーズ」が待望の邦訳。謎の宇宙ウイルスにより食人ゾンビと化したかつてのマーベルヒーローズが、市民を喰らう地球の脅威となり、主に自分たちの食糧問題に立ち向かって行く。
    どのレビューを読んでも、「酷い」と必ず書かれている。…そんなに酷いのか?読んで分かった。本当に酷いとしか言いようがない。が、より伝わりやすいニュアンスを求めるなら、「ひでぇwwww」になると思う。つまり褒め言葉なのだ。
    腹を満たした直後だけ冷静になって話し合いをしてるのに、だんだん腹減ってきたらもうそれどころじゃねえ!っていうしょーもなさが最高に笑える。正史では不殺を貫くスパイダーマンがす

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    2012年02月24日
  • マーベルゾンビーズ

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    未知のウィルスによってマーベルワールドのヒーローたちがゾンビ化した世界を舞台にした番外編。生きていた頃の記憶と能力を残しながら、激しい飢えに耐えられずマグニートーやシルバーサーファー、ギャラクタスを獲物として狙うマーベルゾンビの物語は、設定も含めてぶっ飛び具合が楽しめました。ちょっとディープな俗悪設定もあって読者を選ぶけど、「こういうのもアリ!」と思わせる見事な構成です。にしても、メリケンの人はゾンビが好きだよね〜(オレも好きだけど)。

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    2012年02月13日