青山永子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同い年の作家さんだと知って興味が湧いたのと、クラスの人気者と隠れて文通という青春ドキドキ要素が満載のあらすじに惹かれて読むことにした。
想像以上にあたたかくてじーんとくる小説だった。
明るくて何の悩みもなさそうに見える人でも、心の中に弱さや脆さを抱えていることや、明るい部分と暗い部分のどちらもがその人を形づくる大切なものなのだということを感じた。文子の、「たぶん、ずっと、支え合っていたんだよ。昼も、夜も。明るさに焦がされないように、暗がりに閉じこもらないように。頑張って、やってきたんだよ。」っていうセリフがやさしすぎて、なんて素敵な言葉なんだろうって思った。お守りみたいな言葉だ。