伴野準一のレビュー一覧

  • 全学連と全共闘

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    安倍政権下での安保法制改正に対して、反対デモに参加した元活動家やその周辺のお年寄りの気持ちを知りたくて手に取りました。
    追い求めた理念の果てに様々な事件を起こしてきた彼らは、自身の誤りを認めていません。
    掲げる理想は高く自信に満ちたものでした。しかし、戦前戦中の自身の体験を戦後に美化した者たちと、どこが違うのでしょう。思想は真逆に見えても、思考方法は同一のようです。

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    2017年09月03日
  • 全学連と全共闘

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    安保前夜から安田講堂事件辺りまでを中心に、
    学生運動を当時の関係者の話を交えながら追っていく。

    ぼんやりと時系列的な流れはある程度理解できたのだが、
    この時期の学生運動の正体がやはりよくわからなかった。
    結局革命が起こればユートピアの実現に繋がるという
    前提で動いていたのだろうか。
    彼らの行動からはデモ以降の具体的なビジョンは見えなかった。
    革命を起こすことについてもどこまで真剣だったのか良く分からない。
    これだけ読むと手段が目的化しているようにしか捉えられなかった。

    最後当時の人があれはあれで良かったんだ、
    ということを言っていたけれど、全く共感できず。
    それも結局は私がその時代に生きて

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    2014年05月03日
  • 全学連と全共闘

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    作者が若い、と言っても1961年生まれ。安田講堂攻防戦の中継を観たのは小学生の時。実際に運動に関わった経験でなく、資料と関係者へのインタビューで構成。故に、客観的かつ淡々と時代が綴られている。

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    2010年11月14日
  • 全学連と全共闘

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    時系列かつ物語テイストでまとめられているので、学生運動の大まかな事件を整理して理解することができた。ただし、それぞれの主張な事件の解釈にあたっては、慎重に判断したい。

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    2020年02月13日
  • 全学連と全共闘

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    そうやってまとめ読みすると、自己満足のために多大な迷惑をかけてなお肯定的に思い出に浸ってるように見える。

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    2013年08月17日
  • 全学連と全共闘

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    ●:引用

    ●日本復興の希望とともに始まった新左翼運動は、やがて怒りへと変質し、ついには狂気へと墜ちこんで終末を迎えた。それはほとんど何の成果も残すことができなかった悲しい物語である。そしてそれが物語であるならば、物語のように書かれなければならない。私はそう考えた。
    ●自分たちがその一翼をなした新左翼運動を、そして戦後学生運動を、彼ら自身が総括することは決してできないのだと私は悟った。(略)しかし彼らが自らの青春を思うとき、そこに甦るのは狂気に落ちこんでしまった運動の陰惨な末路ではなく、正義感に燃えた自らの熱い思いであり、怒りの拳を天空に突き上げた若き日の思い出なのだ。(略)誰もがそれをわかっ

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    2012年02月05日
  • 全学連と全共闘

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    1950年代から70年代くらいまでの学生運動の歴史がわかりやすく解説されている.実際に革命を信じて国会議事堂周辺を埋め尽くす人々の光景は今ではとても考えられない.

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    2011年06月16日