笑顔で終わるために
弟を人質に取られたために
誰にも話せぬまま難病をひた隠してきたヒロインが
余命宣告で「せめてもの思い出」のために必死で踏み出す物語です。
婚約者は誠実ではなかったし平民の少女は打算的だったが
悪人というより小物だった。
王子は気づいた時には手遅れであった。
弟は無力だった。
友人であった侍女は踏み出せなかった。
全ての元凶である両親が外道であった。
両親には終身刑を言い渡されるが
ヒロインには名医が付くが
新たな恋をするが
何もかもが「もっとなんとか出来なかったのか」と思わせる。
後味が酷く切ないお話です。