武塙麻衣子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
富山から東京の大学に入学し一人暮らしを始めた雄士。アパートに程近い「一角通り商店街」の人たちとの心温まる日常を切り取った14のエピソード。
惣菜店、銭湯、おにぎり屋、喫茶店、パン屋、立ち飲み屋…読んでいるだけでメンチカツを揚げる匂いや、銭湯の桶の音、コーヒーの香りがしてきて、まるで商店街をぶらぶらと歩いているような気分にさせてくれる楽しい時間。
主人公の雄士が素直でなかなかいい子だから商店街のみんなに好かれているのもまたいい。個性的な店主もいるけど、悪い人が全く出てこないのが心地よく、たまにはこういう世界に浸るのもいい。
ラストは妹も同じ大学に入学し、商店街の店の2階に兄妹で暮らすことになったり、雄士が都議会議員のインターンに誘われたりとその後の展開も気になる。
仲の悪い「ちとせや」三姉妹の確執の訳とかも是非知りたいし、シリーズ化を望みます! -
Posted by ブクログ
大学入学とともに上京した青年が一角通り商店街の人々と過ごす日々が淡々と描かれていて、とっても平和。
こんなに穏やかで仲良しで、一体感のある商店街はまだ東京に存在するのだろうか?
確かにいくつかの商店街が思い当たるけれど、ここまでみんなが一丸となって盛り上げようとする地域力があるのかはわからない。
もしあったとしたら、私もこの商店街の近くに住みたいし、毎日の買い物も楽しくなるだろうな。
主人公の雄士も、なんともほのぼのとした雰囲気でありながら、自立心もありコミュ力も備わった好青年。
我が子もこんな風に近所の人から可愛がられるように育ってほしいものだと思う。
実家のお母さんは、こんな素敵な青年に育った息子のことを自慢するでもなさそうで、たぶん気づいてないんだろうなと思う。
そのくらい、どっしり構えているからこそなのかとしれない。
疲れた日々に、ちょっとほっこりする読書だった