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とても変、なのになんだか幸福な、夢の中にいるみたいです。 穂村 弘
誰かを思い返すとき、それはすべて物語のようだと思う。
マンションの一風変わった住人たち。通う古い酒場で夜毎語られる常連の話。いつの間にか遠くなった学生時代。二匹とふたりで暮らす私が書き留めた日々の小景。
夫と二匹の猫と一緒に暮らしている横浜のマンションは築四十五年となかなか古い。どの駅からも微妙に遠い立地の上、あちこちの立て付けやら配管の調子などが多少悪くなってきた。しかし集合ポスト近くの花壇には常に季節の可愛らしい花が植えられ、静かな人々が生活していてとても暮らしやすい。先の新型コロナウィルスが猛威を振るっていた頃、今もちょうど座って原稿を書いているこの場所で、ある日突然、そうだもっと文章を書いてみようと思った。 武塙麻衣子
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Posted by ブクログ
別にエッセイでも小説でもどっちでもよくね!?
その世界にのめり込んだなら、それは良い本です。
夫婦同士も、ご近所さん同士も、良い距離感の関係があってほのぼの。特に主人公夫婦を見ているとこんな夫婦になりたいなと思ってしまう。舞台のマンションの外観や、ご近所さんの風貌を想像しながら読むのも一興だった。
家出した子どもは、なぜ洗濯バサミ5つを持って出て行ったのだろう。自分の読解力では想像がつかなかった…
そして1番印象に残ったのは、マルさんの妻がうつ病になってお風呂に入る気力を失った時のシーン。マルさんが『じゃあ一緒に入ろう』と言って湯船に入れてあげたり、頭を洗ってあげたり。将来仮に結婚をした時に、奥さんにそういうことを言えたりやってあげたりできるのだろうか。そう言える人に出会いたいなと思った。最終的には離婚したという現実が頭をもたげてくる。ハッピーエンドで終わってほしいと思うのは自分勝手なのか。
平和の中に人間ドラマがありありと現れていて、とても良い本だった。もしかしてパラレルワールドなのかな!?とも思える内容。
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