AI技術は機械学習により判断に必要な特徴量をデータから自ら学ぶことができるようになり、ニューラルネットワークを多層にしたディープラーニングにより高度な判断が可能になりトランスフォーマーにより生成AIが実現した。さらにマルチモーダル化が進みつつあり、ますますクリエイティビティが磨かれていくだろう。そうなると、あらゆる職業や活動がAIの助けを借りることで成立するようになり、人間は楽しさを見つけ創造的な部分を担い、気に入るかどうかをチェックする役割を果たすことが主になってくるだろう。
そして、社会は、パーソナライズ化された教育、医療、観光サービスを受けられるようになり、AIが育児を担い、恋愛対象になるようになるだろう。
これから生じてくる職業として、AI倫理デザイナーやAI感情設計士などが挙げられており興味深かった。
既に実現しているAIサービスとして、以下が紹介されていた。
AIによる問診や医療機関の予約や確認ができる「CLINICS」や「メルプ」などの医療アプリ。
モニターとセンサーパッドからスマホアプリで子供の寝返りや泣き声や顔が異物で覆われているかどうかなどを通知してくれる「CuboAiスマートベビーモニター」。
AI搭載ロボットの「cinnamon」、「Pepper for Care」、声や触れ合いを記憶しだんだん甘えてくるようになる「LOVOT」。
Googleストリートビューの画像から3次元モデルを生成し360°のVR空間を体験できる「WANDER」。
恋愛体験ができるサービスとして、声ベースの「恋するAI」、キャラクター召喚装置のGateboxに3Dキャラクターが現れやりとりできる「逢妻ヒカリV2」。
明るい側の未来を見せてくれたので、気楽に読めた。