おそらく、文庫化前に手に取ってそのときは買わなかった気がする。文庫版はさらに建物が追加されているらしい。
レトロビルに限らず、建物を見るのが好きなので建築意匠について着目した本書も楽しく読むことができた。
新しい建物が嫌いなわけではないのだが、現在あまり見ることができなくなった素材や意匠はやはり魅力的で、普段足を踏み入れる機会のある建物のそういった点にも新たな魅力を発見できるようになるかもしれない。
再開発ラッシュでどんどん建物が建て替えられているわけだが、今の新築のピカピカのビルもいずれ「レトロビル」と呼ばれる日がくる。