川島敦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
リーマンショックにより独立系の新興不動産会社が軒並み倒産していく中、見事にこの大禍を凌ぎ切った独立系AMのケネディクス。本書は当時同社の社長を務めていた著者による回顧録。
リーマンショック後に不動産業界に身を置くようになった若輩者としては、当時の不動産マーケットの動きは、先輩や上司から聞いた昔話でしかなかった。
本書は、まさに当時死の淵に立っていた当事者ならではの、リアリティ溢れる心情描写が抜群に面白く、1日で一気に読み切ってしまった。
若手〜中堅の不動産業界人にとって、業界の歴史を学ぶ意味でも、夏休みの課題図書としてぴったりの本である。 -
Posted by ブクログ
世界恐慌の生存記
■概要
日本の古典的な不動産業界に、ロジックとサイエンスによる資産価値評価とプロパティマネジメントを入れた話。
後半はリーマンショックで金融危機が起き、プロパティマネジメント界隈がほとんど全滅する中、何とか生き残る資金調達のエピソードと、社内外とのドラマ
■評価
経営者として社員にどんなメッセージを送り、状況をどう説明して危機を共に乗り越えたか、が生き生き伝わる内容で、読んで熱くなれる
■感想
経営ドラマとは異なるが、不動産のことが知れたことと、危機回避の話はやっぱり面白い。経営者としてというより、少し普遍性を持ったリーダーの著書だと思うた