澤田英輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とてもいい本。「言葉」というと、人に何かを伝えるためのものであることが強調されがちだけれども、自分のための言葉。自分だけが書き、読むための言葉の意味を伝えようとする本だったのだと思う。書くということは、書き残すことなのであり、それは、誰かに読まれ、評価されたりするのではなく、ただ、書き残されるためだけに書き残されるのだということを思い出させてくれる。
人の視線を気にせず、自分のために書くことの意義を説明してきたこの本の最後の章では、再び自分の書いたものが、他者に出会い直すことの意味を説明している。一人で書き続けて、最後まで一人でいられる人間は、一周回って、強い人なのだと思う。やっぱり、誰かか