湊一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本を読んで今のインドの実情がよく分かった。
日本との関係も深く何かと話題になるインドだが、インドのことをあまりよく知らなかったということに気づかされる。
著者は、モディ政権に批判的な立場で本書を執筆。行き過ぎたヒンデゥー至上主義、モディの個人崇拝の浸透に危機感を抱く。
まず、首相のモディ。日本のメディアではインド経済発展の功労者と記されることが多いが、実態は、政府に都合のよい情報をメディアに発信させ、傑出した指導者という架空のキャラクターのイメージを浸透させているという。そうなんだ。
日本において、インドについての一般的な認識と現実のあいだには大きなズレがある。
また、これもちょっと -
Posted by ブクログ
世界一の人口、急成長する経済、世界最大の民主主義、グローバルサウスの盟主・・・国際舞台で存在感を増す「大国インド」。だが、足元では権威主義化が急速に進む。2014年にナレンドラ・モディが首相に就任して以降、権力維持・拡大のために、実態と離れた「大国幻想」を振りまき、一強体制を推進しているからだ。本書は、政治・経済・社会・外交に至るまで「モディ化」が進行するインドの実像と問題を冷徹な視点から描き出す。
書評かXか忘れたが絶賛されていて気になった一冊。インドにそこまで興味がなく知識もなかったので、中国に次ぐ経済成長が大きい国、ヒンズー教の国というイメージしか持っていなかったが、読んで実情に恐怖を覚