朝日新聞「わたしが日本を出た理由」取材班のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
朝日新聞の連載を書籍化。海外に移住した(/移住予定の)若年層の人たちを取材している。上は40代から下は10代までと、まさに働き盛り・伸び盛りの年代揃いである。
労働環境に見合わない給料に、旧式で非効率な教育カリキュラム、村社会ならではの凝り固まった価値観etc…海外へと飛び出した理由は様々であるが、彼らのほとんどは永住まで決め込んでいる。
移住の理由が高度経済成長期やバブル期に行かれた方と乖離しているのも、特筆すべき点だ。
率直に言って、希望を見出したり「凄い!自分も移住したい!」とは思えなかった。
日本は大丈夫なのか。就労条件や教育カリキュラムetc…が少しでも改善したら、彼らのうち何人が -
Posted by ブクログ
総務省のデータによると22年、23年に海外へ転出すると届け出て移住した日本人は15万人前後だそうだ。
給与、労働時間、パワハラ、セクハラ、休日、子育て、教育、家族、結婚、多様性・・・ほとんど全ての指標で日本の「生きにくさ」は明確になっていて、それはたくさん報道されている通りにのだけど、若者、機動力のあるもはその解決策として海外を目指す。本書は海外に移住した若者たちのルポ。
移住する理由の一つ一つが、「そうだよね」と納得。出生数の減少だけではなく、社会的流出もあって日本の人口は今後も減り続けるのでろう。
そして、「日本人が生きづらさを感じている社会に、外国人の方々が期待や憧れを持ってき