【感想・ネタバレ】ルポ 若者流出のレビュー

あらすじ

新しい職場や教育を求め日本を出て海外へ移住する人々の流れが止まらない。低賃金、パワハラ、日本型教育、男女格差、同性婚など閉塞した日本を出て得たものとは。当事者たちの切実な声を徹底取材した、朝日新聞の大反響連載を書籍化。

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Posted by ブクログ

2025.06.18
旅行先としての日本、日本の「暮らしやすさ」、日本の若者にとってのミライ。
考えさせられるばかり。

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2025年06月18日

Posted by ブクログ

日本の現状がよくわかる本。
日本での生活に希望を見いだせなくなった結果海外移住を選択する人たちがいる一方で、言語の壁や経済的な事情などを考慮すると必ずしも海外移住がその人にとっての最善の解決策とはなり得ないということは理解しておくべきだと感じた。
安易に海外移住を目指すのは「隣の芝は青く見える」状態だと思うが、今の日本の現状を見てると、国外に出たくなるとも思ってしまう。
理想だというのは重々承知のうえだが、一人ひとりが誇りを持って生きていける日本になればと思う。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

日本の未来を悲観し、海外への移住された方たちのお話。

すぐには変わらない。だから、自分の環境を変える。も大切な手段。
自分の選択を正解にしていく意思ある方たちが日本を離れていくことを残念にも思うが、我が家も同じことを視野に入れていないなかで、国の求心力ってなんなんだろう?と改めて考える機会となった

できれば、この方たちの10年後、20年後も追跡取材していただきたい。

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2024年10月12日

Posted by ブクログ

海外進出が、思っている以上に、現実的な選択肢であることに愕然とした。30年ほど前は、欧米などはただの憧れの地であったはずだが、今や、生活面、教育面、仕事面、あらゆるところで日本より優れていると考えて移住している人が多いことがわかり勉強になった。何も考えず、目の前に与えられた選択肢から選ばされる時代は終わった。

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2024年10月05日

Posted by ブクログ

読みやすくよめるルポルタージュ本。ですよねぇ、日本は働き方も、給与も30年変わってないんだもん、たしかに、みんな海外にいきたくもなりますな。

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2024年10月01日

Posted by ブクログ

朝日新聞の連載を書籍化。海外に移住した(/移住予定の)若年層の人たちを取材している。上は40代から下は10代までと、まさに働き盛り・伸び盛りの年代揃いである。
労働環境に見合わない給料に、旧式で非効率な教育カリキュラム、村社会ならではの凝り固まった価値観etc…海外へと飛び出した理由は様々であるが、彼らのほとんどは永住まで決め込んでいる。
移住の理由が高度経済成長期やバブル期に行かれた方と乖離しているのも、特筆すべき点だ。

率直に言って、希望を見出したり「凄い!自分も移住したい!」とは思えなかった。
日本は大丈夫なのか。就労条件や教育カリキュラムetc…が少しでも改善したら、彼らのうち何人が戻ってきてくれるのか。同胞が海外で活躍する喜ばしさよりも、もの寂しさの方が際立つ。不安ばかりがずっと頭を駆け巡っていた。

「わたしの世代は青年期に、『日本はだんだん良くなっている』という実感を持てないまま大人になりました」

こんな真面目で仕事に誇りを持っている人達がいるってのに、日本ってやつは…。我が国のことながら、情けなくなる。やりがいは感じられても規則と時間に縛られ、働き手の意志には蓋をされる。就学前や小学校の低・中学年からインター進学のために「教育移住」した子たちも、海外との落差に勘づいているようだった。
本書の皆様が求めるのは、自分を受け入れてくれて、正当な評価・対価・暮らしを獲得できる社会なのだ。

日本での英語の成績が良くても海外生活ともなれば、よりハイレベルの英語力が求められる。(移民大国のカナダでさえ、永住権の獲得にはIELTSの4技能で9.0中7.0以上に達していないといけないらしい…IELTS激ムズだった…) そんな言葉の壁という一番のネックを克服してでも移住したい。果ては市民権も獲得したい。
志の高い若者たちに気前よく門戸を開こうとしない日本。子供は国の宝・未来の日本を作るのは若者だってのに、今のままでは「流出」のあげく「流失」してしまう。

「海外に永住する日本人の動向は、日本で暮らすわたしたちの生き方次第だと思います」

「自分も移住したいと思わせる内容ではなかった」と冒頭に書いたが、代わりに次のことを思い起こすつくりになっているのではと思う。
われわれ読者(あわよくば心あるお上の皆さん含む)が負担になっている制度を見直したり、今回良いと思った海外の事例を徐々にでも導入していけば、少しは未来への展望も開けるのではないだろうか。本書の中にも、知識や経験を日本に還元したいと仰る方や、日本の職場を風通し良くしようと心がけている方がいらっしゃった。

経年凝り固まっていった岩は社会のあちこちにある。どうにかするには大変な気力と労力が必要なのは素人目にも分かるが、見過ごしてしまえば岩を這い上がってでも逃げようとする人が、益々後を絶たない。
日本を去る予定のない自分にも、頭の中で思考という岩が凝り固まっているのを実感できた。移住者の皆様が、それぞれの変わりようを示してくれたからに他ならない。

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2024年08月12日

Posted by ブクログ

日本を出る理由はさまざま。より良い労働環境、教育制度を求めたり、多様性に寛容な国へ身を置くなど。海外に拠点を置きながら、テレワークで日本の企業で働くなど働き方もさまざま。
いろんな生き方があって良いと思う。

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2024年07月20日

Posted by ブクログ

日本悲観論と呼ぶべきような部分についてはおおよそ想定内のものといえるか。

教育移住先としてのマレーシアの立ち位置や、永住権を想定した中で保育士を選ぶカナダ移住者の在り方など、円安進行下での出稼ぎ的な動き以外にも注視すべき流れが広がっていることに目を開かせられる。

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2024年07月06日

Posted by ブクログ

日本を出て、海外に住む、居場所を求める選択をした人たちの本。

意外だったのが、若者流出とタイトルにありながら、40代以降の移住者のインタビューもあったこと。
これまで海外移住のニュースや記事といったら必ずといっていいほど、ワーキングホリデーを使ったものの紹介ばかりだったので、それ以外の方法で海外に移住した人たちの経験を読めるのはありがたかった。

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2024年06月08日

Posted by ブクログ

 総務省のデータによると22年、23年に海外へ転出すると届け出て移住した日本人は15万人前後だそうだ。

 給与、労働時間、パワハラ、セクハラ、休日、子育て、教育、家族、結婚、多様性・・・ほとんど全ての指標で日本の「生きにくさ」は明確になっていて、それはたくさん報道されている通りにのだけど、若者、機動力のあるもはその解決策として海外を目指す。本書は海外に移住した若者たちのルポ。

 移住する理由の一つ一つが、「そうだよね」と納得。出生数の減少だけではなく、社会的流出もあって日本の人口は今後も減り続けるのでろう。
そして、「日本人が生きづらさを感じている社会に、外国人の方々が期待や憧れを持ってきてくれるとは思えません。・・・・「外国人に来てもらえればなんとかなる」というあまりにも楽観的で、驕りのあるシナリオは、もう成り立たないと思います」という福井県立大の佐々井教授の言葉は重い。

 若者の流出を追うことで、この国の問題、早急に解決しなければならない問題を明らかにする。

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2024年05月29日

Posted by ブクログ

海外移住がセレブだけのものでなくなっているのは分かったが、予想通りの理由が大半。教育移住は別冊でいいかも。裸一貫で飛び出す若者と違い、どうしても経済的余裕感じる。「今の人達は『日本をよくしよう』じゃなく出て行ってしまうんだ」このままで良いとは思えないが、自由の国の代表と言われてきた米国は、もっと息苦しく生きづらそうだし、大統領からして「自分と違う人たちを理解しよう」とはせず寛容なんて…若者に限らず誰にとっても魅力ある国になるように身近なところで心がけよう。

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2025年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

体験談のインタビューでまとめた本。少しずつ、静かに流出してるのね…。いろいろな理由があるけれど、それを受け止めて日本社会にフィードバックしていくことが必要だなあ。

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2024年11月27日

Posted by ブクログ

海外に行った若者の成功事例的なインタビューやエピソードだけど、この人たちの影で大量の屍があるんだろなとも思う。
これだけ海外アゲ日本サゲされても、やっぱり日本の方が圧倒的に良いと思うけど、若者は勘違いしちゃうのかなー。

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2024年09月03日

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