高橋則夫のレビュー一覧

  • 刑の重さは何で決まるのか

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    なぜこの犯罪がこの判決なのか、と思う事があり手にとってみた。犯罪論、刑罰論、量刑論から刑の重さを決めているという事がわかり、少し難しいところもあったが全体的に読みやすい。5章では責任論や自由意志について書かれていて、これから社会が変わっていけば刑の重さは変わるのではないかと感じた。量刑検索システムにより、過去の事例に基づいて判断されているようなので、社会や私たちの意識も大切なんだと思う。ネットでさまざまな犯罪が議論されている事もあり、今後の判決が気になる。

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    2025年01月07日
  • 刑の重さは何で決まるのか

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    ■「廊下に立たされる罰」から刑罰を考える
     第1は、因果応報。宿題をやってこなかったから、その反作用として、廊下に立たせる罰を科すというだけのことで、他に目的はない。
     第2は、他の生徒達への「見せしめ」。宿題をやってこないと、廊下に立たされることになるので、皆に宿題をやらせるために他の生徒達を威嚇して従わせることを目的とするもの。
     第3は、宿題をやってこなかったその生徒を改善・教育するということで、その生徒を立ち直らせて、今度から宿題をやってくるようにさせることを目的とするもの。
     第4は、宿題はやってこなければいけないというルールが破られたことを確認し、そのルールを改めてクラスに周知徹底

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    2024年09月18日
  • 刑の重さは何で決まるのか

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    刑法学、犯罪論、処遇論、量刑論の世界を第1章から第4章で論じているが、門外漢の小生にはやや退屈な内容だったが、第5章の「刑法学の新しい世界」は打って変わって興味を引くものだった.冒頭に被害者志向的刑罰論と修復的司法論が突然出てくる.さらにウィトゲンシュタインに絡む分析哲学的アプローチの説明があり、ドイツやオーストラリアの例が紹介されている.いまいち理解できていない部分はあるが、犯罪・刑罰・量刑を考える道筋をつけてもらえた感じがしている.

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    2025年01月01日
  • 刑の重さは何で決まるのか

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    刑法についての考え方が、歴史的経緯も含めて最新のものまでコンパクトに説明されている。
    もし裁判員裁判で犯罪について意見を述べるような機会があれば、事前知識としてこういう本を読んでおく必要があるのではないだろうか。

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    2024年12月28日
  • 刑の重さは何で決まるのか

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    第5章に出てきた考え方は新しい視点で参考になった。概説書を読んでもあまり出てこない話なので、少し視野が広がった気がする。
    法学を学んでいるものにとっては、犯罪論、処遇論、量刑論は講義の復習になるかなという印象。

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    2024年10月12日
  • 刑の重さは何で決まるのか

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    刑法の理念を分かりやすく説明する一冊。
    刑法が守っているのは、法益であって人ではないってことに「なるほどね」と思う。刑事事件で人を守る(被害者に償う)のは民法の役目なんだ。明確に制度設計されていたのですね。

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    2024年06月13日
  • 刑の重さは何で決まるのか

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    わかりやすい刑法学入門。ただし最後の方の責任の話は不慣れな読者にはわからんだろう。光市のやつの判決は重大なものだったのねえ。

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    2024年05月21日
  • 刑の重さは何で決まるのか

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    面白い新書ってよりも読みやすい入門書、という感じだった。表面的なことだけを見て量刑は決められないんだな、と思うけれど、やっぱり感情では軽すぎる/重すぎるととらえてしまうことが多いなあ……

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    2025年01月13日
  • 刑の重さは何で決まるのか

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    懲役10年は妥当ですか?

    何か事件の判決が出ると「思ったより軽かった/重かった」と思う一般人でも、裁判員制度で量刑の決定に関わる可能性がある。どのように罪の重さは決まるのか、を説明した本。

    法律の話だからか、プリマー新書にしてはかなり読むのが大変だった。抽象的な表現が多くて、整理しながら読むのに時間がかかった。しかし、判決が出るまでにこれだけの考えるべきことがあると知ることができたのはよかった。

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    2024年08月17日