宮川剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分の全ゲノム情報を安価に解析してもらえる時代がすぐそこまで来ている。本書では特定の遺伝子をノックアウトしたマウスによる研究成果から、遺伝子がこころの病に対してどんな影響を及ぼしているのかが解説される。後段ではゲノムで性格や知能がわかるのかといったことや、著者自身が遺伝し情報解析サービスを受けてわかったことの紹介も。全体に解説はわかりやすいが、タイトル通りの本になっているか、一冊を通してのまとまりには欠けるきらいがある。重要なのは、たしかに遺伝子は性格を決定する大きな要素ではあるけれど、膨大な数の遺伝子がかかわっていることであって、遺伝子のひとつやふたつでは決まらないということを理解しておく必
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Posted by ブクログ
また文系の私には驚異的なお話です。
脳の機能から人間とは?というアプローチをしている脳科学。それとは違うアプローチの仕方だけど案外正解に行き着いちゃうかも、と言うのが遺伝子からのアプローチです。
背景には遺伝子解析技術の急速な進歩があります。病気になりやすいかどうかなどを左右する遺伝子の型、10000パターン位に絞った検査なら、数万円、三週間ほどで結果が出る、と。「このペースで行けば数年のうちに10万円程度のコストでその人の全ゲノムの解析ができるのでは?と論じます。
また、遺伝子の特徴が病気に直接影響するのではないか?と言う例として統合失調症を上げます。実はマウスの段階では、遺伝子の操作 -
Posted by ブクログ
内容は悪くないんだけど、タイトルから感じるワクワク感が満たされなかった、と感じたので☆3つ。
結局「こころに影響をあたえるのはゲノムと環境のどちらもです」が結論で、そりゃそうだわな、という感じ。後半のゲノムビジネスについての考察はそれなりに興味深いけど、タイトルから期待していた「何か」とは関係ないように感じてしまった。
でも前半は、ぼくのような素人が遺伝子の仕組みから脳科学の触り、研究の実態に触れるには良い内容だったと思う。記述が丁寧なので、ちゃんと頭に残ってる。細胞核、染色体、遺伝子、DNA、mRNA、tRNA、アミノ酸、タンパク質、ATGC、SNIP...とかとか。 -
Posted by ブクログ
人が自分の設計図を二万ぽっちで見られる時代。うーわ。月並みな表現だけどやっぱり科学の進化には目を瞠る。郵送なら日本にいても出来るなぁ…ちょっと検討してみようか。
なんとなく「今までどんどん細分化していた学問の分野はこれからまた融合していくんじゃないか」と思っていたのだが、これを読んでその思いが強まった。とりあえず心理学と精神医学と脳科学は近いうちに融合するんじゃ。ていうかもうしてる部分もあるのかもしれないが。それに今回の遺伝学。同じ「心」の問題に別アプローチで取り組んでいたのが一つに纏まる未来がありそうだなー、なんて思えてならない。
ゲノムのアルゴリズムが全部解明される未来、「心」の定義は