たけもとあかるのレビュー一覧

  • さよならミイラ男
    最悪な状況のなかで救いになるのがミイラ男であることが、この作品の一番の特色です。傷ついた人の心の支えになるのは光り輝く美しいものではなく、醜くグロテスクなものであることもあるということ。その暗い側面に向きあったことが、読者の子どもにとっても救いになりそうです。信頼できる書評家yamada5さんの感想...続きを読む
  • さよならミイラ男
    電子じゃなく紙本で。胸にささった。リアル小学生はどう読むのだろう。ミイラ男のなぞがわかるシーンではかなり震えた。ラストの爽快さにすごく納得。
  • さよならミイラ男
    野間児童文芸賞受賞後の作品。前作とはちがう雰囲気にとまどったが、読み出すと一気にひきこまれた。シビアな展開だけど、自分の同級生もこんな感じだったし、決して特別なことではないと思う。強く印象に残ったのはミイラ男の詳細でリアルな描写、そして、中盤の黒板絵のシーン。いじめがそこで大逆転したので正直ほっとし...続きを読む
  • さよならミイラ男
    ネグレクトされている六年生の話。工藤さん、すごい。こんなにしっかりした人、大人でもなかなかいないかも。アキトもお母さんも幸せになれますように。
  • さよならミイラ男
    小6男の子
    母子家庭で、お風呂に入ることもご飯に食べることも厳しく、学校ではからかいの標的にされている
    ある日、誰も使われていない教材室に入りミイラ男と遭遇する
  • さよならミイラ男
    4.5年。いじめられっ子の主人公は、学校の教材室でミイラ男に出会う。家庭環境や友達関係の心の苦しさや我慢に、同調するようにうめくミイラの声。親しみと共に彼の存在の謎に近づき、自分を知っていく。表紙の暗さはいつもながら、児童の手にとりにくさがある。少し重たいテーマだが、ミイラの謎に迫ることで好奇心が膨...続きを読む
  • さよならミイラ男
    この作者の先生、というので漠然と期待していたものとは少し外れた出力の作品が出てきたな、という印象でした。別に悪くはなかったけど、スレはてた大人なので「ジャンププラスの読み切りでまあまあ見るやつ」みたいな感想になってしまった。YAではあんまりない方向性なのかな。