野間児童文芸賞受賞後の作品。前作とはちがう雰囲気にとまどったが、読み出すと一気にひきこまれた。シビアな展開だけど、自分の同級生もこんな感じだったし、決して特別なことではないと思う。強く印象に残ったのはミイラ男の詳細でリアルな描写、そして、中盤の黒板絵のシーン。いじめがそこで大逆転したので正直ほっとし
...続きを読むた。それにラスト近くで主人公のアキトがはじめて涙を流すシーン。さすがにもらい泣きしてしまった。子どもは大人以上にタフで未来に希望を抱くことができる。頑張れ、アキト! と心から願った。