田尻久子のレビュー一覧

  • 橙書店にて

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    熊本で本屋兼喫茶店を営む著者が、お店に訪れるお客さん、本業界の人、元従業員たちとの思い出を綴っている。
    さまざまな人たちから母のように慕われていて、ご自身では無愛想であるような表現がされているが、愛情深い方なんだろうな、と。

    『ゆうひとあさひ』の章が好き。ゆうひくんはいまおいくつなんだろう?

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    2024年08月22日
  • 橙書店にて

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    いつか行ってみたい本屋 橙書店。
    読んだものと思い込んでいたが未読だった。

    橙書店で紡がれる日々は、本のある場所での営みがとても自然でしっかりと続いている。
    それは本と店、店と人、が無理なくあるからだろう。
    読んでいてとても心落ち着く。
    滝口悠生さんの解説でより輪郭がハッキリした思い。
    解説を読む限り滝口さんは橙書店に行って事が無い。
    それなのに。すごい。

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    2024年02月26日
  • 橙書店にて

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    「ほどほどに田舎の地方都市にある、橙書店という本屋兼喫茶店が舞台」の本。お客さんとのエピソード、不思議と広がるご縁、ふと訪れる悲しいお別れ。
    おかえりと快く迎えてくれる親戚のお姉さんのお家のような、言葉少なに背中合わせに座っていてくれる親友のような。

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    2024年01月23日
  • 熊本かわりばんこ

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    吉本由美さん、田尻久子のエッセイ。
    熊本生まれ、熊本在住、猫好き、植物や動物や月が好き、映画と本好きという共通点の多いおふたりのエッセイは、お互いに宛てた手紙を読んでいるような感覚でした。

    昨夏に埼玉から熊本に移住して、もうすぐ1年になります。
    まだ全然知らないことばかりで、義両親や地元の方たちとのお喋りの中で、ほほぅ!へぇ!と吸収しています。
    田尻さんが営む橙書店、近いうちに絶対行ってみます!
    どんなステキな本に出会えるか楽しみです。

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    2025年07月07日
  • 橙書店にて

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    読むと温かくなる本。田尻さんが弱者に寄り添う姿勢と懐の広さに対話をしながら読んでいるような気持ちになる。

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    2025年01月03日
  • 熊本かわりばんこ

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     吉本 由実さんと田尻 久子さんが熊本に住みながら思う事、2人の仲の良さなどを自由気ままに綴ったエッセイです。  意外だったのが、藤の花を天ぷらにして食べられる事でした。

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    2024年11月07日
  • 橙書店にて

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    もはや書店でもカフェでもなく、サロンのような。
    著名な人もそうでない人も店主と語り、
    時には語らずとも足を運びたくなる場所。
    行かなくても、そこにあるということ。

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    2024年06月17日
  • 橙書店にて

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    熊本に行きたくなる。

    毎日毎日精魂込めて生活していくことの大切さを、透かして見せてくれるようなエッセイ。

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    2024年03月21日
  • 橙書店にて

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    ネタバレ

    著者は若い頃に読んで辛かった本を年を重ねてから読み返すと、辛い、悲しい、悔しいといった感情を内包しながらも、なんて面白い本なんだと驚いたとのことです。

    私は昔読んだ本を読み直すことが今までほとんどありませんでしたが、もう一度読んで印象が変わることがあるのであれば、年月を経てまた読み直してみたいと思いました。

    本書を読み終えて「コルシア書店の仲間たち」(須賀敦子著)を彷彿する本だと思いましたが、このレビューを書くにあたり、少し読み返してみると、「コルシア書店の仲間たち」を意識して書かれたと知り、私の見立ては間違っていなかったとわかりました。

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    2025年11月08日
  • 橙書店にて

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     地元熊本市ではじめ喫茶と雑貨のお店、その後2008年に小さな本屋さん「橙書店」も始めた著者。そんな場所に集まってくるお客さんやイベントのゲスト、スタッフといった人たちとの出会いや関わり、そして別れが優しい文章で綴られる。
     熊本ということで、石牟礼道子や渡辺京二のような高名な人も出てくるが、多くは近所の人や立ち寄るお客、幾ばくかの期間勤めたスタッフとの日常のやり取りが描かれる。
     書店の店主であり、また文芸誌『アルテリ』の編集も担当している著者であるので、もちろん本のことも取り上げられている。橙書店の棚に置かれているのは主に小さな声、かそこき声が聞こえてくる本たち。そうした本のことを語るとこ

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    2023年11月16日