長谷部愛のレビュー一覧

  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    ネタバレ

    P23 『夜景』
    実際は昼で、薄明光線(P211)を描いたもの

    P38 『あさきゆめみし』
    宇治十帖もあるのは画期的

    P218 蜃気楼
    この図はわからなかったのでした

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    2024年08月11日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    大好きなゴッホの「星月夜」
    星と月の間を縫うように波打つ曲線は、フランス特有のミストラルである、という仮説に納得!冷たい暴風は陰鬱さと不安の象徴に最適かも。

    雪遊びができるほど雪が降り積もるのは日本とヨーロッパの一部、アメリカ五大湖周辺、というのは意外だった。日本は気象現象においても豊かな国なんだね。

    マンガやアニメのキャラクターが繰り出す必殺技にも気象現象が元になっている物が多い。そうかも!自然の脅威を自在に操る事ができれば無敵だもんね。

    たくさん「納得」のある本でした。

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    2026年03月01日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    ネタバレ

     絵画とは、対象物を見、それを画家の感性でカンバスに置き直すもの。絵画の中に雲や霧があればもともとどんな雲だったのか?を追いかけることができる。その頃のその場所の天候から、「描かれている場面はこんな天気のときだったのでは」という推理を重ねていく。さすが気象予報士の書く本。
     この本を知ったきっかけはyoutubeの山田吾郎氏の絵画動画でみたことから。

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    2025年04月20日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    天気×アートのコラボレーション。絵画の描かれた時代や場所、内容が分かれば、絵画をもっと楽しむことができます。フェルメールやモネ、葛飾北斎や歌川広重らが描いた作品を、天気に着目しながら読み解いていきます。絵画の見方や表現を知ることで、分野を超えて深く広い世界に触れることができる1冊です。

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    2025年04月03日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    名画に描かれた雲、太陽光、風などの気象現象から、モチーフとなった季節や時間帯、その土地の当時の気候などが考察された、面白い視点の本。

    一例として、同じ晴天の空でも、地中海の乾燥したイタリアの絵画と、比較的湿度の高いフランスとでは、青みの度合いが全く違う。
    このような見た目の違い以外にも、描かれた天気は当時のその地域の人々や画家本人の心情をも表していることもある。

    描かれた天気に注目してみると、絵を見るときの考え方もまた1つ変わってきそうだと思いました。

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    2025年02月03日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    数日前の天声人語でこの本が紹介されていた。
    読んでいる途中だったから驚いた。

    本書は気象予報士として活躍する著者が、名画(西洋絵画と浮世絵)や漫画に描かれる気象現象を読み解いていくもの。
    それぞれの絵から説かれるのは、雨、雪、雲、風、虹、霧や靄、雷や夕焼け空といったものたち。

    たしかに、気象という観点から絵画を改めて見るのは、新しい発見があって、面白い。
    描かれている空の様子が豊かな表現になっているイギリス絵画の魅力を改めて発見した。

    面白く思ったのは、ゴッホ「星月夜」。
    あの火の玉のような星、月の表現はミストラル(フランス南東部に吹く強烈な局地風)を形象化したものではないかという、ホイットニーという学者の説が紹介されていた。
    だとすれば、雨だけでなく、風も、浮世的というか漫画的な表現をしていたということにもなるのでは?と思った。

    巻末には「補説」として、漫画やアニメの表現に見られる気象の表現についての解説。
    宮崎駿の風、「ワンピース」「金田一少年の事件簿」「鬼滅の刃」の中の霧の描き方の比較など、興味深かった。
    そして、最後の最後には気象用語の解説もついている!
    何と親切な。

    欲を言えば、名画を全部カラーで見てみたかった…と思う。
    でも、まあ、それは今時ネットでもきっと見られるだろう。

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    2024年08月14日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    絵画から気候の情報を読み解くという発想は面白い。もっとも、それが使えるのは、画家が気象情報を正確に写し取っているというのが前提になるので、使えるサンプルは少ない。なので、続編は期待できない。マンガ関係の話は、ファンの妄想という言う感じがする。

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    2024年08月04日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    天気という視点で読み解く、世界の名画+マンガ、アニメ。
    絵が描かれた当時の、その地域の気象にも言及している。
    ・カラー口絵4ページ
    ・はじめに
    第1章 低地・高緯度のオランダが育んだ「光の絵画」
    第2章 島国イギリスの気象が生んだ「風景画」
    第3章 温暖なフランスだからこそ印象派が花開く
    第4章 豊かな日本の雲と雨
    補章 マンガ、アニメで描かれる気象現象
    ・気象用語解説 ・おわりに ・参考文献有り。

    14~19世紀前半までの「小氷期」の影響。
    太陽の光を求める人々の渇望に応えた、フェルメールの青空。
    気象学を絵画に反映した、コンスタブルの雲の描写。
    フランスの記録的な大寒波。その解氷を記録した、モネ。
    モネの、時間と天候の追求は《ルーアン大聖堂》連作を
    ずらりと並べたのを観たくなりました。
    クラカタウ火山の噴火での火山灰は世界に。ムンクの絵にも。
    広重の多彩な雨の表現や夕焼け、蜃気楼。
    北斎の描く季節の雲の、種類と風。ベロ藍の青空。
    マンガ(特に「鬼滅の刃」)、アニメでの気象現象と、雷、霧。
    雪の結晶の流行の話で猗窩座が人だった時期が分かるのが、
    興味深かったです。『雪華図説』や『北越雪譜』の後なのね。
    絵画の中の気象により、季節や時間が知れるのが面白かったです。
    他の名画ではどうなのかも、知りたくなりました。
    但し、口絵以外の画像がモノクロなため、
    色味や表現がうまく伝わってこなかったことが、残念。

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    2024年07月26日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    気象予報士が名画に表現されている気象の状態をよみといて、絵画への理解を深めようというもの。屋外を描いた絵画に気象の様子が現れるのは必須だったなと思うとともに、画家がよく観察しているなと気づかされる。雑学ぽいことだけを書き抜く。
    ・虹の仕組みを解き明かしたのはニュートンの「光学」で、音階に倣って7色とした。
    ・日本では、幕府が浮世絵を検閲しており、災害を題材とすることを禁じていた。
    ・19世紀のコンスタブルは、アマチュア気象学者の「国際雲図帳」を読み込んでいた。
    ・東海道五十三次に描かれた霧は、最近の都市の地面のコンクリート化により、1970年代以降、都市部では見られなくなってきた。統計でも明らか。
    ・14世紀から19世紀前半までは「小氷期」で絵画にもそれが現れている。ブリューゲル、フェルメールしかり。19世紀後半から印象派の絵画が現れるのは象徴的。
    ・印象派前後から郊外の風景が多く描かれるようになったのは、産業革命による自然破壊への不安の表れでもある。
    ・1879年から1880年は、フランスが氷点下23.9度を記録する寒波に見舞われ、セーヌ河が氷結した。モネがそれを絵にしている。
    ・ムンクの「叫び」には1883年のインドネシアのクラカタウ火山の火山灰による夕焼けが描かれている。1815年にはインドネシアのタンポラ火山が噴火しており、物理学者が絵画の緑と赤の比較の分析をし、それまでより赤が多量に使われていることを発表した。
    ・モネがロンドンで描いた「チャリング・クロス橋」の霧が白ではなく、紫がかっているのは、産業革命でひどくなった工場排せつのスモッグのせいであり、1900年から1902年までロンドンに留学していた夏目漱石の日記にも「外出から戻り、痰を吐くと黒い塊が出てきて驚いた」と記されている。
    ・蜃気楼という言葉は「史記」に由来する。蜃とは竜、あるいは巨大なハマグリを指していた。
    ・葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の先が猛禽類の爪のように躍りかかる大波は、イギリスの科学者の実験によると北海の強風時の巨大な波のそっくりということが分かった。しかし、内海の東京湾では台風時でもそのような大波が起こるはずがないので、江戸湾以外で見たものを援用しているのであろう。
    ・18世紀初頭に開発された化学合成顔料は発見されたプロイセン王国とその首都から「プルシアンブルー」とも「ベルリン藍」とも呼ばれ「ベロ藍」と略された。そのベロ藍は日本に輸入され、平賀源内、伊藤若冲、葛飾北斎、安藤広重たちが使うようになり、色褪せない鮮やかな色合いで、表現の幅を広げることになった。
    ・雪の結晶を六角形とはっきりと認識したのは1611年のケプラーの論文。19世紀初めの江戸時代の下総国古河藩、第4代藩主の土井利位がオランダの顕微鏡を使い、20ン円もの歳月をかけて、雪の結晶を観察・研究して「雪華図絵」を刊行した。さらにこの「雪華図絵」の一部が、鈴木牧之が雪国の苦労などを伝える書籍「北越雪譜」に引用され、同書がベストセラーになる。その影響で、江戸では雪の結晶、雪華模様が流行、刀の鍔、かんざしなどの小物、さらには着物の柄などにも用いられた。その着物を着た人物は浮世絵にも登場する。

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    2026年10月03日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    ヨーロッパだと北の方の話が多かった。ろしあとか東欧とかどんななのだろう。空の絵に限らず気候の描写で心理描写が文学には多い気がする。

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    2025年04月17日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    気象予報士から見た名画の考察ということで違う視点から名画を知ることができて良かった。
    それにしても長谷部さんの画と気象の造詣の深さに驚き。
    参考文献の数も一気象予報士の書いた新書のレベルを超えてるしさすが大学教授って感じ。
    そんじょそこらの気象予報士とは明らかに違うな。

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    2024年11月18日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    息子が東京造形大学を卒業したので、そこで講師をされている気象予報士を知っているか?と聞いたら、受講していたらしい。
    というわけでその人の書かれた本を読んでみることにしました。
    有名な画家の描いた風景画の中の雲の形、光の表現、風の形などからその季節や、地域、時刻などを想定して、その表現の正確さであったり、アートとしてのアレンジなどについて語る。

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    2024年08月03日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    山田五郎のYouTubeをきっかけに購入。中でも広重と北斎、江戸を代表すると言ってもいい二人の絵師の空に対するこだわりポイントが違うという話は面白かった。北斎はモノクロ絵本も沢山描いてるから、色より形にこだわったんだろうな。
    最後の章は直接名画と天気を照合しているわけではない天気の話だが、純粋にへー!と面白い。最近都内で霧を見ない理由とか、夕焼けの色が黄色よりと赤よりで時により違うとか、セミといったらミンミンかジージーのどちらを思い浮かべるかで出身がわかるとか。あとは著者は漫画がお好きらしく、漫画に出てくる天気関連の話も詳しくて興味深い(天気の技を使うキャラといったら個人的にはワンピースのナミを思い浮かべたのですが、取り上げてもらった!)。今日は空を見て帰ろうか。

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    2024年07月19日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    夫が面白かったからと勧めてきた。

    絵画が好きな人なら読み物としては面白いかな。

    気象予報士が絵画を解説するとこうなるんだーって感じ。

    ぜいたくかもだけど、絵画や写真はカラーにしてほしかった。

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    2024年04月13日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    楽しい!
    そんな目で絵画鑑賞したことなかった。
    そうだよね、写真がなかった時代
    絵画が、その頃の空気を残す良い情報源。

    オランダ、イギリス、フランスの絵画と
    日本の浮世絵、さらに漫画を取り上げて
    「ここから天候がわかる」と
    解説してくれています。

    『鬼滅の刃』に登場した柱の必殺技をみて
    気象用語が語源になってるぅヽ(´▽`)/
    とテンションが上がる著者。
    本当にお天気のことが好きなんですねぇ。

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    2024年03月10日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    ネタバレ

     新しい視点での名画解説で面白かった。

     が、「天気でよみとく」というほど、絵、そのものの理解のためにお天気を解説していくのではなく、名画の中の空模様から、その時の状況や、描かれた時代、地域の気象条件を 読みとくもので、むしろ、「名画からよみとく」と言ったところだろうか。

     いずれにせよ、フェルメールの絵に描かれた積雲から、その時の降水確率は10%くらいだとか、ちょっとした蘊蓄は面白い。
     また、フリューゲルの『雪中の狩人』を例に、

    「1550年から1849年の間はヨーロッパ全体が寒かったといい、絵画に雪景色が急に増えていった時期になった」

     という考察は面白い。
     もっとこうした古気象学的な考察も多いかと思ったが、そもそも、考古学的に気象を考察するには、「絵画」のほうが少ないか。

     舞台を日本に移し、浮世絵から読み解く天気は、広重と北斎の比較だ。
     広重が、比較的忠実に季節、地域に応じて空模様を描いていたのに対し、北斎は、むしろ作品のモチーフに合うように、自由にお天気を描いていた傾向にあるという分析も面白い。
     北斎の有名な「赤富士」の絵も、背後に広がるいわし雲から、「赤富士が見られる時の条件と異なります」と喝破する。
     北斎は、絵の主題に合うように「晩夏から秋の印象的な風景を合わせたのでしょう」と、著者は推測する。

     また、北斎の絵に見る「風」の描き方は、現代アニメにも大きな影響を与えたという考察も面白い。
     というか、浮世絵の時代から、脈々と日本の漫画、そしてアニメにはその技法が受け継がれているという証左か。

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    2024年03月03日
  • 天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

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    絵画×天気という、面白い発想。

    この筆者さん、単に天気の知識だけではなくて、絵画の解説や、顔料のことまで説明していて、すごい。

    漫画の技名がよく出てくるのは趣味なのだと思うけれど、ちゃんと技の効果と天候を重ね合わせて伝えてくれる。

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    2024年02月28日