J・H・ウィリアムズⅢのレビュー一覧

  • プロメテア 1

    Posted by ブクログ

    魔法や神のあり方を、この世ならざるものの論理(カバラ神秘学?)でロジカルに説明し、それが「芸術」や「創作」、さらには「想像力」の賛歌になっているという。なに、この離れ業。

    意外なのは、「セックス、スター、スネイク」の章。邦訳があるアラン・ムーア作品でのセックスって、人の愚かしさの側面を描くことが多かったように思う(ウォッチメンの火星シーンは例外)。こんなストレートなセックス賛歌を書いているとは。プロメテアと「想像力」と「戦争」について語るシーンもすごい。

    破天荒なストーリー、宗教的(?)な意匠で飾られた美麗なコマや絵、引用されている元ネタの多様さや密度、どれもすさまじい。「BOOK 1」な

    0
    2018年08月10日
  • プロメテア 1

    Posted by ブクログ

    アラン・ムーアの魔術書!!と、よく紹介される本。まったくもってその通り!!
    絵とストーリーでわかりやすく、かつ資料的な意味合いもすごいかと。さすがのアラン・ムーア御大…!!
    まだこれがあと2冊続くのかと思うと至福です!!
    主人公のソフィーを通して、歴代プロメテアから、想像界から物質界への脱出、解釈を教えてもらい、世俗的な魔術師から物質界の視点での解釈を、そして、カドゥケウスの杖から、象徴から学ぶ、宇宙の法則を教えられるところまで。
    タロットカードだの、心理学だのに反応しちゃう、子供心が抜けない大人は是非、ご一読を。

    0
    2014年12月23日
  • プロメテア 1

    Posted by ブクログ

    とても真摯なファンタジー・ヒーロー・コミックかと思いきや物語とメタと魔術と驚きとやりすぎのムーア節だった。それでいてやっぱり素敵なスーパーヒーロー・コミック。原書で読むには難解すぎるので続2巻も期待したい。

    0
    2015年01月01日
  • プロメテア 1

    Posted by ブクログ

    メビウス/ホドロフスキーの『アンカル』に比すべき名作ではないですか。

    エンターテインメントの水準を維持しつつ、紙面一杯に魔術、神秘主義のイメジャリーが乱舞するという、、


    魔術関連のことはたぶん他の方が解説されると思いますので、
    他の視点で見るならば、イギリスには、イエイツ、ジョージマクドナルドなど、妖精に憑かれた作家の伝統がありますが、この作品もその伝統に連なるものと言えそうです。

    0
    2014年06月18日