司城志朗のレビュー一覧
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Posted by 読むコレ
矢作俊彦氏との共作は既読でしたが単独作は初読。
98年にサントリーミステリ大賞読者賞を受賞している
今作が12年の時を経て文庫化。流石に受賞作ですね。
グイグイと読ませる力量と、なかなか安易に予測の
つかないラストの着地は見事です。
またこの当時にパラサイトイブを始めとした
人間のDNAや遺伝子工学などをテーマにした
作品が台頭していた背景も面白い。
自分が自分でなくなっていく恐怖、そして
今まで自分の記憶だと思っていたものが他人の
記憶が上書き保存されているという非現実に
立ち向かう主人公が余りに強過ぎて、その
タフさにイマイチ感情移入しにくいのが難点...かしら -
Posted by ブクログ
矢作俊彦氏との共作は既読でしたが単独作は初読。
98年にサントリーミステリ大賞読者賞を受賞している
今作が12年の時を経て文庫化。流石に受賞作ですね。
グイグイと読ませる力量と、なかなか安易に予測の
つかないラストの着地は見事です。
またこの当時にパラサイトイブを始めとした
人間のDNAや遺伝子工学などをテーマにした
作品が台頭していた背景も面白い。
自分が自分でなくなっていく恐怖、そして
今まで自分の記憶だと思っていたものが他人の
記憶が上書き保存されているという非現実に
立ち向かう主人公が余りに強過ぎて、その
タフさにイマイチ感情移入しにくいのが難点...かしら?
因みにこの作者は「相