司城志朗のレビュー一覧
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購入済み
色褪せない冒険活劇
海から来たサムライの初版が1984年。それから時が流れ一部加筆訂正された物語を、電子書籍で読むことができるとは思いませんでした。
多くの事実を積み重ね、その上にエンターテインメントをふりかけたストーリは現在でも色褪せません。前半は明治時代の日本、客船内が舞台となっており、後半はサムライとカウボーイが一騎討ちをするために選ばれた場所、アメリカ併合前のハワイを舞台とした冒険活劇です。
読後ハワイ王室と日本皇室が当時結ばれていたら、真珠湾攻撃はどうなっていたか?歴史のIFを考えるのも楽しいです。
可能であれば矢作 俊彦 、司城 志朗コンビの「ブロードウェイの戦車」「暗闇に -
アクション×サスペンス
今年の1月に公開された西島秀俊主演の同タイトルの映画が、DVDレンタル開始されて観たばかりなのですが、衝撃の真実まで目が離せなくて、小説で読んでみたくなり購入しました。第15回サントリーミステリー大賞も受賞しているらしく、折り紙付きなのでこれから一気に読みます!
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Posted by ブクログ
一気読みの面白さでした。
初っ端から謎がいっぱいで、どうなってんの?なんなの?と先が気になる事、気になる事。
鳥山敏治が深夜帰宅すると、灯りの消えたリビングに炎を灯されたキャンドルが何本も立っていた。そのかたわらには妻の死体が・・・その時電話が鳴り、その電話は妻からだった。
いやぁ、どういう事か気になるじゃないですか。
なんか、オカルトじみていますがそういう系統ではありません。オカルトではないにしても、もしやパラレルワールド系か?と疑いつつ読み進むと、段々DNAがどうのこうのという方向へ行き始め、最後はきっちりミステリーとして盛り上がり、二転三転楽しめました。
曖昧な自分の記憶、誰が -
Posted by ブクログ
読みやすくて、ストーリー展開も気持ちよいので、一気に読み進められる。映像化されるようだが、本書のままでは今一つ盛り上がりに欠けるような気がしないでもない(ある意味、小説だからこその面白さがあるような気がする)。全体的な構成や登場人物は面白いのだが、主人公を助けるヒロイン(?)とも言うべき人の設定に納得感が少ない(と言うか、なんでこんなものを持ってるんだ?と言う部分が多くて、ご都合主義な感じが否めない)。それでも、最後の最後にはストンと落とすべきところに落としたような気持ちよさが残る。化学的な専門用語が飛び交う部分が少々読んでて厳しいが、それを補ってあまりあるエンタテイメント性を堪能できる。
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Posted by ブクログ
映画は見そびれてしまったのだが、東京マラソンを舞台に、テロリストが、、、というお話は、テレビコマーシャルで何度も目にした記憶。ああ、こういうお話だったのね、とようやくすっきり。
このシリーズ、これまですべて短編でしか読んできませんでして、それなりに楽しめはしたのですが、やはり自分の性格には長編ものがいいんだなぁと、本書を読んで再確認。
短編ではどうにも出せない味は、ハラハラドキドキ感じゃないでしょうか。
なお、解説によれば、本ノベライズ版は、映画と違って、イントロと結末部分がひねってあるそうな。映画を観た人も読んで楽しめるし、映画を観ていない人は映画を観たくなる、、、とか。さて映画はどうし -
Posted by ブクログ
多重人格者のストーリーなのかな
と思ったら、違った。
そうだよね。ゲノムハザードなのだから。
鳥山敏治って、一体誰なのか?
ウイルスによる 感染。
それが、記憶まで 感染してしまうという。
まぁ。
プリオンによって脳が海綿化現象が起こるのだから、
ウイルスによって、記憶が植え付けられると言うのも
ありかもしれない。ちょっと、飛躍するけどね。
妻が二人いる。
ひとりは、死んでいて。
ひとりは、実家に帰って電話して来る。
イラストレーターであり 科学者である。
自分の中では 分離していないが
それぞれまったく違う能力である。
そして、彼をめぐるいろいろな関係を持つ人たち。
まぁ。
へんち