会沢正志斎のレビュー一覧

  • 新論

    Posted by ブクログ

    カップの半分の水を見て「半分もある!」「半分しかない!」と、意見が、その人の心理によって分かれる———きっと誰もが目にしたことがある有名な話だと思います。

    会沢正志斎さんは、その例を先んじて語っていたので、歴史や世界への情報に長けるのはもちろんのこと、人にわかり易く伝える例え話がうまいなぁと思えました。

    彼の場合は、江戸の町に集まるお米の話です。
    米が取れすぎて余ってしまうから、売り捌いて、外貨を稼がなくては!と躍起になる思想への忠告という旨でした。
    江戸の街だけを見れば、武士も米も余りあり、始末しなくてはならないと見えますが、実はそれは「江戸に集まっているから“多く見える”」だけなのだと

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    2024年05月28日