佐藤雅子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
山崎まどかさんの本で紹介されていたので読んでみました。表紙の卵の写真がまずすてき。豊かなものを感じます。昭和のカリスマ主婦・佐藤雅子さん。その完璧な姿には頭が下がりますが、非常に昔かたぎの主婦エッセイでありながら、夫のことを「主人」と呼ぶことにみじんの抵抗を持たない芯の通ったゆるぎない保守性には明治女のたしかな意志すら感じ、読後感はさわやかです。40年以上前に書かれた本書。雅子さんから見れば今の家事はどれほど手抜きに見えることでしょう。スローライフが好きな人にはアンセム的一冊になること請け合いですが、真似はとてもできないので、初恋の先輩を木の陰から様子をうかがうように折に触れて読み返したいです