結城正美のレビュー一覧
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エコクリティシズムという学問分野があるそうです。
これは、文学と環境の関係を研究するもので、この本はその実践の一端を示すものとのことです。
ソローの「森の生活」から始まり、いろいろな文学作品を題材にして、人間と環境のかかわりがどのように作品の中で描かれているかが書かれています。
人間中心に考えるので...続きを読むPosted by ブクログ -
文学と環境をリンクした論考をまとめたものだが、スケールの大きさに驚いた.このような文学講義がなされていることも再認識して嬉しく思った.聞いたことがないような語句が頻出.まず エコクリティシズム.環境問題への一般的関心の高まりが文学自体を変化させつつある由.多くの作品が紹介されていたが、石牟礼道子の『...続きを読むPosted by ブクログ
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文学は環境問題の前に無力か。
これまでの価値観では解決できない今の環境問題をどう扱っていくか、その視点の展開のヒントが文学作品に表れていると思った。『苦海浄土』や『献灯使』を読んでみたい。地球と人間を二元化して考えるのも、地球を対象化するのも近代的な発想だと思うけれど、もうそれでは立ち行かない。そん...続きを読むPosted by ブクログ