パピヨン本田のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代美術=なんでもアリというイメージであったが、
よりリアルで精巧なものを作ろうとしていた時代から、写真技術や機械化などにより、機械の方がより精巧にリアルに現実を写し取れるようになったことで、美術家たちは行き詰まり、その結果、
既製品を美術として見せ始めたコンセプチュアルアートが広がり、作品そのものよりも作品の意味が重要になってくる。
さらには、考える美術は教養や読み解きが必要になり、難解になっていったことに対し、
身近にある大衆文化を美術に取り込む、分かりやすい美術、ポップアートが広がった。
そして、今では美術を通じて人と社会などの関係性を構築しなおそうとする動きになっている。
確かに高校生の時に、現代美術の父と呼ばれるマルセル・デュシャンの「泉」という作品を知った時の衝撃は凄かったが、当時は便器を逆さにしただけの作品が美術?芸術?なんでもアリやないか!
とツッコミだけして終わってしまったけど、それまでの歴史を辿っていくと作家の苦悩や葛藤を感じることができ、その苦しみ等により切り拓かれたのが今の美術につながっていると思うと純粋に面白い。
美術の教養など一切なかったが、この本を読んだ上で作品を見たら、また違う面白さを感じることができるのかなと思うと、早く美術館に行ってみたいと思った。