中央東口のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
天地が別れた始まりの時代より、大空は龍たちのものだった。
それから暫くしてヒトが現れ、やがて空へと恋い焦がれる……だがヒトは翼を持たぬ生き物だった。当然、天の覇者から覇権を奪うことなど出来ず、しかしそれでもヒトは、大空への憧れから、さながらひな鳥のように弱々しく空への挑戦を続けることとなる。
重い鉄で武装した、人工の翼で。
最初の2ページ。最初の2ページだと思う。
これを読んで、胸に僅かでも熱いものが灯るのを感じたなら、是非読んでもらいたい。
天翔る支配者達に挑む、英雄達の物語――本当、こういう話は虚淵玄にしか描けないだろうなあと心底思うのであった。まる。 -
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Posted by ブクログ
星つけすぎかなと思いつつ、面白かったんだからいいのだ。
上巻は起でしかなかったんですね。バランスが悪いけど、もとは一巻の予定だったのを二冊に分けたんだからしようがない。
2巻は1/4を過ぎたあたりからフルスロットルで話が展開していきます。
戦局がにらみ合いから戦闘へ突入する辺りからもうページを捲る手がとまりませんでした。
読み終わった後に、カールの葛藤や逃げへの決着の付け方はこれしかないと思えました。
残された者はたまったもんじゃありませんが。
特にあの人のカールに対する責任感の重さは、ひとりで背負うには大きすぎる。
プロポーズの言葉はらしくて笑っちゃいましたが、もう少し彼自身の考え方が変わら -
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Posted by ブクログ
凌辱され殺された最愛の妹・瑞麗の仇を討ち、その魂を集める為、次々と仇敵を撃破していく濤羅。しかし彼のは夏電磁発頸・紫電掌は確実にその命を縮めていた。残る敵は、かつての兄弟子であり、瑞麗の許婚でもあった劉豪軍。幻の桃園で認め難い真実を暴かれた時――二人の刃が激突する。虚淵玄の名作サイバーパンク武侠片・完結編。
バトル描写がやっぱり重厚でかっこいー。溜息ついてしまう。鎧武も虚淵でノベライズされればいいのにと思ってしまうw
それはおいといて読んでいる内に段々ゲームのことも思い出してきて、ああこんなシーンあったな、そうそうこんなので…と。でも最後まではっきり思い出すことは出来なかった、けど、最後のシ -
Posted by ブクログ
サイバネティクス技術が発達し、サイボーグ達が横行する近未来の上海。その世界を牛耳る犯罪組織・青雲幇の幹部五人に辱められ殺されてしまった最愛の妹・瑞麗。――仇討ちと、五つに分かれた瑞麗の魂を取り戻す為、孔濤羅は人の道を棄て、鬼になる。虚淵玄の筆致が冴え渡る、今なお人気の高いサイバーパンク武侠片上巻。
鎧武放送開始おめでと~ってことで虚淵を久しぶりに読もうかと思い積読してあった鬼哭街を取り出して来たはいいものの、星海社から完全版が出るんですね…知らなかったYO でも持ってるものはしょうがないので読んでしまいます。鬼哭街は五年前にプレイしたきりで全て瑞麗の掌の上の物語だったってことしかロクに覚えて -
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Posted by ブクログ
空を愛し、ただ飛ぶことを夢見た男が
腕利きの飛行機乗りとなりその腕を買われ戦場へと駆り出される。
しかしそこは、自分の焦がれた空ではなくて……。
というのはよくある話だけども
その先が変わってるかなと思って購入。
軍を抜けた主人公は、それでも空を飛ぶことを捨てられず
やがてあることに心血を注ぐことになる。
それは、
太古から空の覇者として君臨していた「龍」。
彼らに、空の上で、「ただ飛ぶこと」において勝負を挑み
勝つことだったーー。
攻撃したり、駆逐したりするのでなく
ただ大空でタイマンで挑むスピード勝負。
それが良かった。
龍の方も、絶対的な力を持っているにも関わらず
無闇に人間の -