草鹿任一のレビュー一覧

  • ラバウル戦線異状なし 現地司令長官の回想

    Posted by ブクログ

    ラバウルの艦隊司令長官として、終戦まで現地で指揮を執った草鹿中将の回想録。ラバウルといえば航空隊が有名なので、第一航空艦隊の航空参謀だった草鹿龍之介と混同していたが、草鹿任一は砲術が専門らしい。
    ラバウルは、航空部隊が引き上げた後も米軍は攻撃を加えるものの上陸・占領することなく放置され、物資や人員の補給がない中で自給体制に入って終戦に至ったが、その中で、食料生産、紙や布の生産、更には残骸となった航空機からゼロ戦や艦攻を作るなど創意工夫に富んだ活動をした。味噌まで作ったというから驚きだ。著者の回想も、戦闘と生産活動が半々くらいで語られている。補給がないため苦労も多く、戦病死も多かったようだが、そ

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    2021年12月02日