NHK取材班 杉本宙矢・木村隆太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かったしとても考えさせられた。
61年間服役、日本最長の無期懲役囚の仮釈放。
これだけで取材者としてはめちゃくちゃ興奮するだろう。
その情報をとったのがまずすごいし、そこから帰住先の施設を割り出したり、服役中の無期懲役仲間を見つけ出したり、被害者への接触にも成功したり、取材力には素直に圧倒された。
私もこんな仕事をしてみたい。
その上で、たしかにまとめるのが難しいテーマだと思う。
「無期懲役囚は自分の犯した罪をどう受け止めているのか」というのが取材の始まりの問い(とても共感)だったけど、結局どう考えているのかは本人にしかわからないことで、今回の場合、本人にそれを問いかけてもうまく意思疎通 -
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Posted by ブクログ
日本一長く服役した男
著者:NHK取材班 杉本宙矢・木村隆太
発行:2023年6月25日
イースト・プレス
日本の刑罰は死刑と無期懲役に距離がありすぎると思う人は少なくない。90年代に友人を強盗殺人で失い、その犯人の公判傍聴を続けていた時、無期懲役なら早ければ10年そこそこで出てくる、と誰かから言われた記憶がある。しかし、最近では、30年は仮釈放されないと報じられている。有期刑の上限が30年に引き上げられたため、これより短い刑期で仮釈放されると矛盾が出るためである。この本を読むと、そうした事実が確認できる上、もう一つ、無期懲役が我々の想像以上に過酷な刑であることも分かってくる。
本書によ -
Posted by ブクログ
NHK取材班が書いたもので ドキュメンタリーが作られていく様子が書かれていました
61年間の服役って 人生の半分以上塀の中。
外に住んでいる私でも 久しぶりに コンビニとか行って セルフレジとかで 戸惑うのに 若い時代に塀の中に入って いきなり高齢になって街に出たりしたら 浦島太郎でしょう。
しかも 塀の中では規則正しく行動し 作業行う日々。
外に出た時は もう何もしなくても良いとなっても どうして良いものか戸惑う。
被害者への贖罪も あまりにも長い年月でその気持ちもどうなってるものか?
この取材によって答えは出ていないが あの時こうだったらとか もし とか 結局は 答えはないですね。
自 -