「セゾン・サンカンシオン」は
依存症患者が集まり回復を目指す施設。
アルコール、ギャンブル、窃盗症、薬物依存。
P244
〈依存症は病気です。誰にでも発症する可能性があります〉
苦痛を抱え生きて行く。
周りの者たちが寄り添うだけでは解決しない。
しっかりとした治療が必要だ。
淡々とストーリーは進んでいく。
それだからこそ依存症から抜け出すことが
どれほど困難なことなのかわかる。
巻末の参考文献のリストの多さに驚く。
前川さんから届けられたこの一冊を手に
知ること、そこから始めるのが第一歩なのかもしれない。