■イタドリ(木)種子断片根茎から繁殖。断片根茎は1年後の地より急激に大きくなる。刈り取りは制御効果なくむしろ増大する。科学的対処は冬に。テブチウロンの群生部分への土壌処理が有効。生育期の除草剤散布は避けるのが得策。
■ハマスげ カヤツリグサ科 地下に丸いこぶがあるやつ。こぶ同氏は細い茎でつながっている。種子繁殖は2パーセントと低い。根茎は乾燥に弱く、5℃2時間でも死滅する。スルホニルウレア系の除草剤は有効だが、この除草剤系統は抵抗性雑草を生みやすいので、広域、複数散布は避けるべき。群生地のみ散布する。冬季の耕起が有効。
■シバムギ イネ科 5-9月に出穂、タネからの繁殖は少ない。地下10センチまで最高15センチまで根を張り巡らせる。裁断による繁殖では20センチは出芽があったが、30センチは出芽しない。春耕す前にぐりさほーとなどで枯らす。
■チガヤ イネ科 良好なチガヤ群落維持には年3回以上の刈込が必要。根は多くは30センチ、砂地では1m。断片化された根茎からの萌芽率は35%、15度および40度では全く萌芽しないが、湿度80%以上では死滅せず休眠状態になる。出穂後一か月4月ごろに裁断されたものは萌芽率が高い。乾燥に弱い。出穂約根絶にはシンプラスト移行型除草剤(グリホサーと、アシュラム)を年1回、1-2年継続。
■ヒメスイバ だて化 下へは40センチになるものはない。種子は休眠性あり14年の報告も。休眠隔世の条件は高温・乾燥。根の断片は萌芽力高い。
■クズ マメ科 成長が早いのは7・9月8月は休止。11月落葉と同時に根の木質化。種はしいなが多く種子繁殖能力は低い。刈り払いは断片化のよる繁殖が頻発し適さない。科学的方法が必須。侵入初期の根が弱い時は伐根も有効。テブチウロン、イマザピルまたはとトリクロピルの冬季土壌潅注により枯殺。1-2年の連続処理でほぼ根絶できる。傾斜地・のり面での選択的防除ではほかの薬剤が有効、詳細は再読するべし。別の本にてケイピンエースが使いやすいとのこと。
以下が取り上げられている。38種
●根茎で拡がる
イタドリ/オオイタドリ/セイタカアワダチソウ/フキ/アキタブキ/ヨモギ/ドクダミ/カラムシ/ヒルガオ/コヒルガオ/ハマスゲ/シバムギ/セイバンモロコシ/チガヤ/アズマネザサ・ネザサ/ヨシ/ススキ/スギナ/イヌスギナ/ワラビ
●クリーピングルートで拡がる
ヒメスイバ/ヤブガラシ/ガガイモ/セイヨウヒルガオ/ハルジオン/セイヨウトゲアザミ/ワルナスビ
●ほふく茎で拡がる
クズ/シロツメクサ/ヘクソカズラ
●短縮茎をもつ
エゾノギシギシ/スイバ/ヘラオオバコ/ブタナ/セイヨウタンポポ/シマスズメノヒエ/カゼクサ/メリケンカルカヤ
目次
1. 生活圏の雑草状況ー悪化する種生
1. 深刻化する雑草問題
2.対策が必要な場面は多種多様
3.主な対象雑草は多年生
4.近年やっかいな雑草が増え続けている原因
Ⅱ. 多年生雑草とは -やっかいな特性
1.生活サイクルと繁殖戦略
2. 基本構造とタイプ-拡張型と単立型
3. 地下拡張型の特徴
【コラム1】 多年生雑草に関する基本用語の定着を期待
II.雑草管理の基本とは――踏むべき手順
1. 目的の設定-何が問題か
2. 関係要因に関する情報収集
1) 雑草の種類と発生状況
2)利害関係者
3) 使用できる労力・コスト
4) 管理による環境負荷
3. プログラムを作成し計画的に
IV. 管理手段その1――機械的手法
1. 刈取り・刈払い
2. 耕起
3. 手取り除草
【コラム2】 刈取りで望ましいイネ科植生にできる?
V. 管理手段その2 化学的手法
1. 除草剤の利用
1) 多年生雑草の制御に必要な特性。
2) 施用法
3) 長期的視野の必要性―処理後の種類の変化
2. 抑草剤の利用
VI. 管理手段その3――地表を被覆する手法
1. 防草シート
2. 植物発生材
3. 地被植物
Ⅶ.管理手法3ー地表を被覆する方法
1.防草シート
2.植物発生材
3.地被植物
Ⅷ.主要38種の生体と管理法