瀬川幸一のレビュー一覧
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2章では全体の半分のページを割いて、動力燃料、バイオマス、石油製品を取り上げるなど、石油に関する幅広いテーマを扱っている。その分、突っ込んだ話はあまりないが、環境問題を含めてフェアにまとめられている印象だった。
・ガソリン価格140円のうち、原油価格が40円(1バレル60ドルの場合)、日本の税金が60円、輸送・精製・販売コストが40円。原油価格のうち、生産国の税金が35円(UAEの場合)、生産コストは数円程度。
・サルファフリー化により、ガソリンと軽油に含まれる硫黄分は0.001%に減った(軽油は1995年から500分の1)。これによって、ガソリンの排ガスに含まれるNOxの還元・無害化ができ -
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石油問題の知識をざっと抑えようと思い、手に取った本。この本の執筆には社団法人石油学会が関与しており、石油分野の専門家が把握している最新の知見を知ることが出来る(この本は2008年に出版された)。
しかし石油業界の人物が携わっている事もあってなのか、石油に代わるエネルギーの長所と短所を説明する下りは、道理にあった説明をしているものの、自分たちの利権を失いたくないがために貶めているのではないかといらぬ邪推をしてしまった。杞憂に過ぎないといいのだが。
第一章は石油と環境の関係を簡単に説明しており、より詳しいことは第二、三章を読むことで分かるようになる。
20世紀中頃まで続いたイギリスのスモ -
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ネタバレ[ 内容 ]
30年前、「30年後には石油資源は枯渇する」という話があった。
だが、いまも石油が枯渇しないのは、なぜなんだ。
こんな、一般のひとたちが抱く素朴な疑問に、石油学会の専門家たちが、懇切丁寧に答える。
原油価格高騰のカラクリからバイオ燃料の将来まで、驚きの内幕。
環境との意外や意外な関係、原油の原価は「たった数円」、近未来のクルマはどうやって走る?
中東産油国の反乱など、3時間でわかる最新の石油事情。
[ 目次 ]
第1章 石油をめぐる世界の動き(石油と環境の意外な関係 石油は環境に良い? 地球環境問題は、そう単純ではない ほか)
第2章 石油を上手に大切に使う(これからの自動車は -
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石油は30年でなくなる、そういわれて30年以上が経つ。
今や日本に限らず経済大国では石油が欠かせない。
しかし、その石油は有限である。
今の消費ペースでは数十年で枯渇もありうる話である。
この本ではいかにして石油と付き合うか、ということを述べる。
石油が枯渇してしまうなら石油以外のエネルギーを作ればよい、と巷では言われる。
しかし、安易な代替エネルギーは効率面でも環境負荷の面でもいい結果はもたらさない。
他にも石油価格の高騰はなぜ起こるか、とか、今までの人類がやってきた使い方はどんな感じであったか、とか、
石油に関するあらゆる基本的なことを書いており、石油について勉強するにはこの本から入ると -
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ガソリンが高くなった時期だから読んだ本です。枯渇による高騰ではなくて、投機による高騰だと知ったのはこの本ででした。
僕らが子どもの頃には、石油はもうあと30年くらいで枯渇すると言われてきて、
じゃぁ、あと10年位でなくなってしまうのかと思っていたけれど、
どうやらあと40~50年くらい持つらしい。さらに技術革新や新油田の発見などで
もっと伸びる可能性もあるということだ。さらに、オイルサンドとかいう
ちょっと精製するのが面倒な資源も使うことにするようになると
石油の寿命はあと200年にもなるそうだ。
この本は4月に出たばかりの新刊で、石油が1バレル110㌦を超えたことにも
触れられている、タイ