TKのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
凛として時雨、ギターボーカルTK氏による初エッセイ。時雨の核たる部分が鮮明に綴られている。TK氏の音楽の話は勿論、メンバーとの出会いが印象的でした。天性の才能に恵まれず血の滲むような努力を繰り返し、側から見れば天才でも本人は天才と程遠い凡人と語り尽くす。“時雨の音楽は0で始まり0で終わる“全ての扉を開けないと気が済まない。凝り性なのか完璧主義なのかさておき、曲が出来上がる頃にはもうからっぽだという音楽に対するエネルギーの使い方が異次元に感じました。不完全な哲学と内に秘めた狂気が凛として時雨の魅力だと再確認できたエッセイでした。私はこれからもずっと時雨が大好きです。